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特集 新入幕 若元春 祖父への思いを胸に 大相撲初場所

相撲 2022年1月19日(水) 午前11:20

初場所新入幕の若元春は福島市出身の28歳。平成23年の九州場所で初土俵を踏み、そこからおよそ10年をかけて幕内入りを果たした。

 

新入幕会見でしこ名を指さす若元春と師匠の荒汐親方

 

2つ上の兄、幕下の若隆元、1つ下の弟、前頭筆頭の若隆景と3兄弟力士であり、さらに3代続く相撲一家で、父は幕下力士、祖父は元・小結の若葉山だ。

 

若元春の祖父 若葉山

 

若葉山は大横綱・双葉山の弟子として、昭和20年代から30年代にかけて活躍した技巧派力士だった。

 

今場所の8日目、若元春は新しい化粧まわしを締めた。濃い紫の生地に金の糸で刺しゅうされた「獅子舞」のデザイン。福島市で父が営むちゃんこ店で飾られ、幼い頃から憧れた祖父の化粧まわしのデザインを再現したものだった。

若元春

「昔、小学生の時に『将来この化粧まわしは使えないのか』ということを聞いたら、親に『もうぼろぼろだから無理だ』と言われて残念な気持ちになったことがあったので」

 

翌9日目の1月17日は祖父の命日だった。この日は、照強との一番。立ち合いから左を差して得意の形を作り、寄り切って5勝目を挙げた。

 

初場所9日目 若元春が照強を寄り切りで下す

 

若元春

「少しやっぱり思うところはあった。祖父のデザインの化粧まわしを着けている時が1番考えた。勝たなければいけないなと感じた」

 

父・大波政志さんも9日目の取組を国技館で見守った。

父・大波政志さん

「気合いが入った相撲だった。勝ってくれて感無量だった。内容はいい相撲が続いているので、頑張って勝ち越してもらいたい」

 

10日目を終えて5勝5敗。祖父への思いを胸に残り5日間の土俵に臨む。

 

この記事を書いた人

舟木 卓也 記者

舟木 卓也 記者

平成25年NHK入局。水戸局、盛岡局を経て、スポーツニュース部。

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