特集 髙橋大輔選手 いざNHK杯フィギュアへ

11月12日から開かれるNHK杯フィギュアに出場する髙橋大輔選手。男子シングルからアイスダンスに転向し、前回ピョンチャン大会の日本代表、村元哉中選手とペアを組んで2シーズン目を迎えました。
大会前、拠点を置くアメリカでNHKの取材に応じ、いまの思いをたっぷりと語ってくれました。
髙橋 大輔 選手
先シーズンはもう試合が来てしまったというところだったんですけれど、今は早く試合がしたいなというところで、少しだけ気持ちの余裕がある。気持ちの面がだいぶ違うかなと思います。
手探りだった昨シーズンから、勝負の2年目へ。35歳の髙橋選手はいまの心境をそう明かしました。
アメリカを拠点に村元選手とトレーニングを積んできた髙橋選手。
アイスダンスに転向して特に力を入れてきたのが上半身の強化です。相手を持ち上げるリフトには腕の力が欠かせません。専属のトレーナーが組んだメニューで、二の腕はご覧の通り。
髙橋 大輔 選手
体感としては強くなったと自分でも実感することもあるし上半身を鏡で見たときに先シーズンよりついてきたと思う。
トレーニングの合間にはこまめに栄養補給も行います。最近は料理も自分でするんだそうです。
肉体改造の成果でリフトは安定感が増し、より難しいものに挑戦できるようになってきました。髙橋選手は手応えを口にします。
髙橋 大輔 選手
自然にプログラムのプラスアルファの部分をリフトでどう見せられるか考えられるようになった。そこの変化は一番大きい。
髙橋選手が得意とするのは表現面。2人が近い距離で演じるほど高い得点が出るのがアイスダンス。どこまで息を合わせられるかが課題です。
髙橋 大輔 選手
ちょっと気を抜くと離れちゃったりする部分があるので、ベテランカップルに比べるとまだ考えないとできない。
それでも、村元選手はアイスダンスのペアとして成長を感じていると言います。
村元 哉中 選手
先シーズンよりはぐっと近づいたかなというのはすごく感じています。ミスがあっても焦りは出なかったり、落ち着いて修正ができる。
髙橋 大輔 選手
少しでも成長できることに目を向けているので、あまりアイスダンサーになったかどうかは今はそこまで意識していない。なれるように必死に頑張っているという感じですかね。
そんな2人がオリンピックシーズンに選んだプログラムが「ソーラン節」です。日本らしいプログラムで観客や審判の目を引きつける狙いです。
髙橋 大輔 選手
見どころは全部です。振り付けも独特の雰囲気のものが多いのでそこを楽しんでもらえれば。
オリンピックの代表選考につながるNHK杯へ。髙橋選手は、挑戦の日々をかみしめながら大会に臨みます。
髙橋 大輔 選手
この1年2年って本当にあっという間だと思うんですけれどもその経験をどれだけ大切にできるかが一番重要なのかなと思っているので。すべての試合を大事にしていきたいなと思う。その先にオリンピックがあればいいなと。