ストーリー相撲

“本来の圧力を取り戻したか” 大関経験者との一番で見せた正代らしさ 大相撲秋場所

2021-09-14 午前 08:55

新横綱・照ノ富士が安定した相撲で土俵を締める秋場所2日目に大関・正代が初白星をあげた。まさに正代らしい、前に出て圧力をかけての相撲だった。

 

前日の初日は前頭筆頭まで番付を上げて勢いのある豊昇龍と対戦し、一気に土俵際へ追い詰めながらも最後まで圧力をかけきれずに逆転負けを喫した。

 

 

「もったいない相撲だった。土俵際、自分の方が浮いてしまった」歯切れの悪い受け答えだった。

1年前は初優勝と大関昇進決定

正代は去年の秋場所で初優勝し大関昇進を決めたが、この1年は苦しい土俵が続いている。

 

 

新大関の場所でけがによるいきなりの途中休場。大関として先場所まで5場所のうち、角番が2回、優勝争いはわずか1場所にとどまっている。持ち味の圧力を十二分に発揮した去年の今ごろの正代。記者たちから「馬力がすごくないか?」という声が次々に聞かれた。

 

その迫力ある相撲はどこにいってしまったのか。迷いが出ているように感じられる。ことし7月の名古屋場所では「自分の相撲を考えすぎている。相手を意識過ぎている」5月の夏場所では「土俵際の逆転を恐れて押し切れない。気持ちがまわらないくらい考えすぎている」と報道陣に答えていた。

2日目の取組では

 

2日目の取組は、小結・髙安との対戦。場所前の合同稽古では十五番相撲を取ってわずか3勝にとどまり、多くが圧倒的に押し込まれる内容だった。正代はこの日の相撲を前に決めていたことがあった。

 

「合同稽古のことは考えずに取組に臨んだ。自分から攻めることを意識していた」

 

そのことばどおりに鋭く踏み込んで力強く当たり、髙安を一気に俵の近くまで押し込んだ。

 

 

その後は、髙安の腰の重さもあって時間のかかる相撲だったが、最後は圧力をかけて押し出し初白星を挙げた。

 

 

「しっかり圧力をかけて自分の攻めができた」淡々と考えながら話しながらも少しずつ手応えを感じているようだった。

 

 

秋場所は、まだ2日目が終わったばかり。初優勝をして大関昇進を決めた験の良い秋場所で、この日のような取組を続けることができれば、千秋楽まで優勝争いをするだろう。正代本来の相撲がきっと戻ってくるはずだ。そう感じさせる内容だった。

 

 

 

この記事を書いた人

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坂梨 宏和 記者

平成21年NHK入局 福岡県出身

長崎局、広島局などを経てスポーツニュース部で大相撲を担当。早くコロナが収束し、通常の取材環境になることを願っています。

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