ストーリー陸上

女子マラソン 野上恵子「33歳 遅咲きランナーの"挑戦"」

2019-09-06 午前 09:25

女子マラソンの野上恵子選手。厳しい暑さの中で行われた去年のアジア大会で銀メダルを獲得し、ことし9月のマラソン代表選考レース「MGC=マラソングランドチャンピオンシップ」への出場を決めました。

33歳の遅咲きのランナーは、東京オリンピックへ向けて「挑戦」というキーワードをあげました。(長崎放送局 アナウンサー 森田哲意/記者 西田理人)

競技人生は「挫折」の連続

 

野上選手は長崎市の実業団に所属。

MGCに出場するライバルの多くが海外で高地合宿などを行う中、地元長崎で練習を続けています。

 

 

野上選手の競技人生は「挫折」の連続でした。高校は有数の強豪校に進みましたが、けがで全国の舞台では走れませんでした。卒業後に進んだ所属チームは廃部に。たび重なるケガにも苦しみましたが、そのたびに挫折を乗り越えてきました。

 

 

そんな野上選手が、弱い自分も強気な自分もすべてをさらけ出せるのが、家族への手紙です。

 

 

そこにつづられたことば。

「足が痛いです。でもまだ諦めていません」。「しぶといです」。

 

 

母の由美子さんは、野上選手に寄り添ってきました。

母の由美子さん

悔いのないように、持っている力を出し切ってほしい

去年のアジア大会が"新たな挑戦の始まり"に

 

野上選手を一躍、全国区にしたのが銀メダルを獲得した去年のアジア大会。このレースは野上選手にとって新たな挑戦の始まりでした。

レース中盤で優勝した選手がスパート。その背中を追いかけることができなかったからです。

 

 

野上選手は、スピード強化を課題にあげました。

野上恵子選手

1位の選手のスピードに対応できなかったというのがすごく悔しくて、世界との差を痛感した

 

 

その後の強化合宿。野上選手は厳しい練習メニューに取り組みました。

野上恵子選手

誰よりも練習したと思えたら気持ちよく走れるので、目標に向かって頑張っていきたい

 


スピードの感覚を身体に覚えこませるための2キロ走は、これまでより速いペースを設定し、繰り返しました。

苦労してきた分、そこから“立ち上がる強さ”が自分にある

5月の仙台国際ハーフマラソン。ここで野上選手が、トレーニングの成果を発揮します。MGCに出場する選手もいるなか、スピードに乗った走りで、最後まで先頭を譲りませんでした。

 

 

自己ベストを2分近く更新して優勝。勝負のMGCへ、確かな手応えをつかみました。

 

野上恵子選手

いろんな苦労をしてきた分、落ち込んで、だめな自分とかもいっぱい知っているんですけど、そこから“立ち上がる強さ”も自分にはある。

 
 

 

9月15日に行われる東京オリンピックのマラソンの代表選考レース、MGCに向けて意気込みを語ります。

野上恵子選手

東京オリンピックの代表権は、自分の力を出し切らないとつかみ取れないものだと思っているので、挑戦者だと思って走りたい。

 

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