特集 なんで0がラブなの?きっと自慢できちゃう豆知識

テニスは誰もが一度見たこと、やったことがあるのではないでしょうか。そのテニスで誰しもが最初に感じる謎、それは点数の独特な数え方…。
そう、その点数の謎がついに解き明かされます!
フランス生まれ、イギリス育ちのテニス
早く謎に迫りたいのは、やまやまですが、その前にテニスの基礎知識をご紹介。
テニスはネットを挟んでラケットでボールを打ち合う競技。そしてその起源はフランスにあります。「テニス」という言葉も、フランス語で「取ってみろ!」を意味する「Tenez!(トゥネ)」が語源だと言われています。
13世紀に貴族の楽しみとして生まれたテニスは、19世紀にイギリスでルールが整理され、競技として確立しました。
テニスボールの寿命がこんなに短かったなんて!
かつてテニスボールは、人や動物の毛を詰めた袋を使っていましたが、現在のテニスボールの中身は窒素ガス。気圧は2気圧に設定されています。
そのガスが抜けると使えなくなってしまうため、2週間から1か月ほどで寿命が来てしまうのだとか…。
なので、テニスボールは同じ気圧に設定された缶の中に密閉されて売られています。
ちなみにテニスボールはもともと白でしたが、カラーテレビの普及により見栄えがするように黄色になったのだそうですよ!
ついに解明!点数の謎
お待たせしました!テニスの特徴的な点数の数え方の謎に迫りましょう。
ご存じのように、テニスは1ポイントごとに、15、30、40と増えていき、4ポイント先取で1ゲームを取ったことになりますね。ではなぜこんな数え方なのでしょうか?
これは時計の文字盤を4分割して1周したらゲーム終了という数え方から来ていたのです!
でもそれだとちょっとおかしいですよね?そうなんです、本来なら30の次は45です。
しかし45(フォーティー・ファイブ)だと長過ぎるということで、数えやすい40(フォーティー)になったんだとか!
さらにもう1つテニスの点数で特徴的なのことといえば、0のことを「ラブ」と言うこと!
これはテニスが生まれたフランスに由来があると言われています。
「0」の形はたまごの形に似ていますよね?
なので、フランス語でたまごを意味する「l’oeuf(ルーフ)」から来ているという説があるそうです。
エリートの集まりだった「ボールパーソン」!
謎が解決されたところで最後に注目して欲しいのが、試合中コートの近くにずっと待機しているボールパーソン。
彼らは選手たちが試合を気持ちよくできるよう、コート内でボールが止まれば回収し、選手が顔を拭く仕草をすればタオルを用意し、選手がコート内の虫を嫌がればすぐさま駆けつけて対処します。もちろん客席に飛んでいってしまったボールなどもすばやく拾いに行きます。
このボールパーソンになれる人物、じつはとっても少ないのです。
例えば4大大会の1つであるウィンブルドン選手権では、地元の中学生たちから選抜されるのですが、道のりはとっても険しい!
ルールについての筆記試験と体力測定を受け合格した人が半年間のトレーニングを経てさらに半数に絞り込まれます。
大会期間中もその動きを観察され、優秀ならば重要な試合のボールパーソンを任されます。
決勝のボールパーソンは、まさにエリート中のエリートなのです!
長年の疑問は解決できましたか?ぜひ明日から「テニスの0がなんでラブっていうか知ってる?」と自慢しちゃってください!そして、これからテニスをみるときには、優秀なボールパーソンにも注目してみてくださいね。