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ボッチャ日本代表 悲願の金メダルなるか!? 東京パラリンピック

2021-08-18 午後 0:10

緻密な戦略がカギ、ボッチャとは

ボッチャは脳性まひなどの重い障害がある人のために考案されたパラリンピック独自の競技です。

 

リオデジャネイロ大会の団体戦

 

イタリア語でボールを意味し、赤と青のボールを6個ずつ投げ合って白い的球(まとだま)「ジャックボール」にどれだけ多くの球を近づけられるかを競います。

 

障害が重く、ボールを手で投げることができない選手は、ボールを足で蹴ったり、介助者の手助けを借りながら「ランプ」と呼ばれる滑り台のような器具を使ったりしてボールを転がします。

 

滑り台のような器具「ランプ」

 

冬の競技、カーリングと似た側面がありますが、的玉をはじいて移動させることができるため、ボールの置き方や当て方によって一発逆転もあり得る緻密な戦略が問われる競技です。

 

障害の種類や程度によって4つのクラスに分けられ、男女混合で行われ、東京パラリンピックでは個人戦のほか、ペア、団体の競技が行われます。

 

 

日本はリオデジャネイロパラリンピックでこの競技初のメダルとなる銀メダルを獲得した団体をはじめ全クラスでのメダル獲得を目標としています。

“火ノ玉ジャパン”10人の顔ぶれ

東京パラリンピック、ボッチャの日本代表の愛称は「火ノ玉ジャパン」。男女あわせて10人が出場します。

 

(左から)杉村 英孝、廣瀨 隆喜、藤井 友里子、中村拓海の各選手

 

団体はパラリンピック3大会連続出場の司令塔、杉村英孝選手、4大会連続出場のエース、廣瀨隆喜選手、3大会連続の藤井友里子選手と、いずれもリオデジャネイロ大会の団体メンバー3人とパラリンピック初出場の若手、中村拓海選手の4人が出場します。

 

(左上から時計回り)高橋 和樹、河本 圭亮、田中 恵子、江崎 駿、古満 渉、木村 朱里の各選手

 

このほか、2大会連続出場となる高橋和樹選手のほか、いずれも初出場の河本圭亮選手、田中恵子選手、江崎駿選手、古満渉選手、木村朱里選手が出場します。

ボッチャ団体、初の金へ

最も注目されるのは、前回大会で初のメダルを獲得した団体です。

 

リオデジャネイロ大会 団体で銀メダル

 

ボッチャの選手は障害や基礎疾患によって新型コロナウイルスの重症化リスクが高いと指摘されていることから、直接顔を合わせての合宿の機会が大幅に減りました。

 

しかし、メンバーの杉村選手、廣瀨選手、藤井選手、中村選手の4人はリモートを使って戦略を話し合うなどコミュニケーションを重ねてきました。

 

6月 福島での合宿で練習する団体のメンバー

 

ことしに入ってはパラリンピック本番と同じ仕様の専用コートを設けた地域拠点も活用しながら、直接顔を合わせて合宿を行い、さらにチームワークを強化してきました。

 

障害がより重く、これまでボールを近づける役目を担っていた中村選手と藤井選手が相手の球をはじく力強いボールも投げられるようになり強化が進んだことで、杉村選手と廣瀨選手の攻撃の幅が広がりました。

 

 

リオデジャネイロ大会の決勝で敗れている最大のライバルで世界ランキング1位のタイを破り、悲願の金メダルを獲得できるかが最大の注目点です。

 

 

東京2020パラリンピック ボッチャの競技予定、最新情報はこちら

この記事を書いた人

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島中 俊輔 記者

平成21年 NHK入局。静岡局、鹿児島局を経て、スポーツニュース部。パラ競泳を中心にパラリンピック担当。

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