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特集 "まりちゃん"と笑顔の銅メダル カーリング女子

カーリング 2018年2月25日(日) 午後0:00

今大会はリザーブで陰からチームを支えた本橋麻里選手。チーム内では“まりちゃん”と呼ばれています。チームをゼロから作り上げた“まりちゃん”の大会を振り返ります。

“そだねージャパン”。モグモグする“おやつタイム”
今大会、大きな注目を集めたカーリング女子代表のLS北見。
見事、銅メダルを獲得してファンの期待に応えてくれました。

 

地元からオリンピックへ挑戦

LS北見の結成の中心となったのが本橋麻里選手。“マリリン”の愛称で親しまれています。
バンクーバー大会を終えた8年前の2010年。「地元からオリンピックを目指したい」と、ふるさとの北海道北見市の旧常呂町を拠点にしました。

 

トリノ大会の本橋選手

 

バンクーバー大会の本橋選手

 

本橋選手、吉田夕梨花選手、鈴木夕湖選手の3人は結成当初からのメンバー。
4年前に夕梨花選手の姉の吉田知那美選手、3年前に藤澤五月選手が加入。
世界選手権で日本勢初のメダルを獲得するなど力をつけ、オリンピック代表の座をつかみとったのです。

裏方で支えた“まりちゃん”

初出場のトリノ大会、続くバンクーバー大会でいずれもセカンドとして出場した本橋選手。31歳で迎えた今回は、キャプテンとして、リザーブの立場で年下の選手たちを支えました。


選手たちは“マリリン”…ではなく“まりちゃん”と親しみを込めて呼び、心の支えにしていました。

 

ピョンチャンに向かう本橋選手 スーツ姿も映えます

 

試合前は氷の状態を一緒にチェック

 

コーチと戦況を見守ります

 

おやつタイムはリラックス

 

 

メンバーたちは“まりちゃん”の存在について、次のように語りました。

リードの吉田夕梨花選手

本当に人の目のつかないところで人一倍支えてくれている存在。

セカンドの鈴木夕湖選手

少しでも他のメンバーにおかしいところがあれば声をかけてくれる。まりちゃんは気がつかないところに気がついて、チームの精神的な支えになってくれた。

サードの吉田知那美選手

まりちゃんのために頑張ろうと一投一投を投げていた。今シーズンけがなどに悩まされたところもあったが、それでも勝てるチーム力というのは、まりちゃんがずっと最初から目指した土台の部分だと思う。このメダルは間違いなく5人でとったメダル。

スキップの藤澤五月

まりちゃんはつらい時に一番欲しいことばをくれて、いるだけで頼りになるので、つらいときにどうしてもまりちゃんを見てしまう。氷の上に乗っていなくても、まりちゃんの力はチームで戦う上で力になるので一緒にとったメダルだと思う。

 

 

“全員にありがとう”

リザーブとしてメダル獲得の瞬間を見守った“まりちゃん”こと本橋選手。

 

8年前にチームを結成してからメダル獲得までの思いを聞かれると「実感がわかないが、とにかくうれしい。スタッフ、コーチ、選手、応援してくれた全員にありがとうと言いたい」と涙で声を詰まらせながら喜びを語りました。

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