特集 "まりちゃん"と笑顔の銅メダル カーリング女子

今大会はリザーブで陰からチームを支えた本橋麻里選手。チーム内では“まりちゃん”と呼ばれています。チームをゼロから作り上げた“まりちゃん”の大会を振り返ります。
“そだねージャパン”。モグモグする“おやつタイム”。
今大会、大きな注目を集めたカーリング女子代表のLS北見。
見事、銅メダルを獲得してファンの期待に応えてくれました。
地元からオリンピックへ挑戦
LS北見の結成の中心となったのが本橋麻里選手。“マリリン”の愛称で親しまれています。
バンクーバー大会を終えた8年前の2010年。「地元からオリンピックを目指したい」と、ふるさとの北海道北見市の旧常呂町を拠点にしました。
トリノ大会の本橋選手
バンクーバー大会の本橋選手
本橋選手、吉田夕梨花選手、鈴木夕湖選手の3人は結成当初からのメンバー。
4年前に夕梨花選手の姉の吉田知那美選手、3年前に藤澤五月選手が加入。
世界選手権で日本勢初のメダルを獲得するなど力をつけ、オリンピック代表の座をつかみとったのです。
裏方で支えた“まりちゃん”
初出場のトリノ大会、続くバンクーバー大会でいずれもセカンドとして出場した本橋選手。31歳で迎えた今回は、キャプテンとして、リザーブの立場で年下の選手たちを支えました。
選手たちは“マリリン”…ではなく“まりちゃん”と親しみを込めて呼び、心の支えにしていました。
ピョンチャンに向かう本橋選手 スーツ姿も映えます
試合前は氷の状態を一緒にチェック
コーチと戦況を見守ります
おやつタイムはリラックス
メンバーたちは“まりちゃん”の存在について、次のように語りました。
リードの吉田夕梨花選手
本当に人の目のつかないところで人一倍支えてくれている存在。
セカンドの鈴木夕湖選手
少しでも他のメンバーにおかしいところがあれば声をかけてくれる。まりちゃんは気がつかないところに気がついて、チームの精神的な支えになってくれた。
サードの吉田知那美選手
まりちゃんのために頑張ろうと一投一投を投げていた。今シーズンけがなどに悩まされたところもあったが、それでも勝てるチーム力というのは、まりちゃんがずっと最初から目指した土台の部分だと思う。このメダルは間違いなく5人でとったメダル。
スキップの藤澤五月
まりちゃんはつらい時に一番欲しいことばをくれて、いるだけで頼りになるので、つらいときにどうしてもまりちゃんを見てしまう。氷の上に乗っていなくても、まりちゃんの力はチームで戦う上で力になるので一緒にとったメダルだと思う。
“全員にありがとう”
リザーブとしてメダル獲得の瞬間を見守った“まりちゃん”こと本橋選手。
8年前にチームを結成してからメダル獲得までの思いを聞かれると「実感がわかないが、とにかくうれしい。スタッフ、コーチ、選手、応援してくれた全員にありがとうと言いたい」と涙で声を詰まらせながら喜びを語りました。
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