ストーリーパラスポーツ

三輪、手漕ぎ、二人乗り!パラ自転車ってこんなにあるの!?

2021-08-18 午後 02:30

自転車に乗ってスピードを競う自転車競技。
パラリンピックでは、選手の障害の程度によって種目も自転車の形もバラエティにあふれ、さまざまな魅力が楽しめます。そんなパラ自転車の基礎知識をざっくりとご紹介!

種目は実に40以上も!

 

パラリンピックで行われる自転車種目は、自転車の種類や障害の程度によって細かく分類されています。その数なんと40以上!

 

 

細かすぎて理解できない!と思うかもしれませんが、自転車の形によって大きく4つに分けることができます。

コンビの力で勝負!二人乗り自転車「タンデム」

 

まずは視覚障害の選手が出場する「タンデム」自転車。前に障害のない選手が乗ってハンドルやギアの操作をし、後ろに視覚障害の選手が乗ります。

 

 

ハンドルから後ろのサドルまで、長さは1.5m。

 

 

チェーンで前後のペダルが連動しているので、脚の動きは二人とも全く同じ!
つまり、どちらかが力を抜くとガクンと失速してしまうのです。

 

 

強豪ペアともなれば、言葉を交わさなくても二人の息はぴったり!最高時速はなんと60km以上!

国内にわずか3台⁉三輪自転車「トライシクル」

 

続いては、三輪自転車「トライシクル」。麻痺などの障害があり、二輪ではバランスをとるのが難しい選手が乗る自転車です。

 

 

後ろが二輪のためコーナーでふくらみやすく、ハンドルさばきが重要となります。

 

 

この後輪部分、日本では製造されていない輸入品!

 

 

そのため競技用トライシクルは国内に3台しかない貴重な自転車なんです!(2021年1月現在)

足ではなく手でこぐ!「ハンドサイクル」

3つ目は、脚に障害のある選手が乗る「ハンドサイクル」。この自転車の特徴はなんといっても“手でこぐ”こと!

 

 

手でハンドルを回すことでチェーンでつながった前輪が回り、走り出す仕組みになっています。

改造車のオンパレード!?「二輪」自転車

 

そして最後は「二輪」自転車。選手の障害に合わせ、乗りやすいよう工夫することができます。

 

 

例えば、2016年リオデジャネイロパラリンピック日本代表の川本翔大選手の場合。

 

 

幼いころに病気で左脚を切断した川本選手の自転車には、サドル脇に特注のカップが! 

 

 

このカップに左脚をはめ込んで乗ります。

 

 

トラック競技で使用する自転車は、ギアチェンジなし、ブレーキもなし。

 

 

ペダルには輪っかがあり、つま先を通すことで足を固定できるようになっています。

勝負は脚力だけじゃない!上半身も使って自転車をコントロール!

 

ここからは、数あるパラ自転車種目の中で川本選手が得意とする「3km個人パシュート」に注目。

 

 

トラックは1周250m、2名の選手が半周ずれた位置からスタートします。3kmパシュートでは12周を走り、タイムの速かった選手が勝ち。

 

 

半周走ると、どちらが速いかは一目瞭然!

 

 

どんどんリードが広がって、一方の選手が相手選手を追い抜くと、決勝戦ではその時点でレース終了。追い抜かれた選手が負けとなります。

 

 

川本選手の必勝パターンは、相手のペースに関わらず、1周のラップタイムをひたすら守ること。膨らみがちなコーナーでも内側のギリギリ、最短距離を攻めます。

 

 

こうした細やかな自転車コントロールは、脚だけでなく、上半身の筋力を強化しているからこそ出来ること。両足で踏み込むことができす、スタートからトップスピードに持っていくまでに時間がかかる川本選手にとって、こうした戦略がとても大事なのです。

 


選手が自転車と一体となってレースを駆け抜けるパラ自転車競技。
多種多様な種目と自転車、それらを身体の一部のように使いこなして戦う選手たちに注目です!

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