ストーリーパラスポーツ

信頼がカギ!高村和人とガイド藤田祐平の絆

2018-03-11 午後 0:00

クロスカントリースキー視覚障害のクラス。体力や技術力に加えて、「選手とガイドの相互信頼」が勝負のカギを握ります。

 

クロスカントリースキー視覚障害のクラスでパラリンピックに初出場する高村和人選手。視覚障害の選手が滑るには、並走しながらコースやスピードを示してくれるガイドとの信頼関係が必要不可欠です。

 

ガイドを務めるのは、藤田祐平さん。ガイドとして初めての経験に戸惑いながらも、高村選手の気持ちに寄り添い、信頼関係を築いてきました。

視覚障害のスキーヤー 高村和人

 

高村さんが視覚に異常を訴えたのは、小学5年生の時。それから徐々に視力が低下し、今は光を感じられる程度です。

 

そんな高村さんがスキーを始めたのは6年前、勤務先である視覚支援学校の同僚のすすめがきっかけでした。

 

ピョンチャンを目指し始めたころ、チームの監督から紹介されたのが、藤田祐平さんです。

ガイド藤田祐平 ”自分の経験を活かしたい”

 

藤田さんは、高校・大学のスキー大会では全国上位の成績を残してきました。しかし、限界を感じて日本代表を断念したころ、ガイドの誘いがありました。

 

自分が打ち込んできたクロスカントリースキーの経験を、他の人に活かせるならという思いで始めた、ガイドという役割。

 

始めた当初の感想は、

 

「ガイドってこんなにつらいの?」

 

長い距離を通して、声を出してガイドをする場面が多い事に驚いたのだそうです。

 

藤田さんにとって初めてのガイド。当初はタイムを稼ごうと、早い滑りを優先するあまり、高村選手との息が合わず、高村選手がついていけずに転倒してしまうこともありました。

心と体、すべての呼吸を合わせる

 

藤田さんを変えたのは、高村さんの言葉でした。

 

「目が見えないことは怖いんだ。障害者になった背景も知らなくちゃダメだ」

 

ブラインドマスクを着けて滑る藤田さん(右)

 

藤田さんは、ブラインドマスクを着けて滑る経験にも挑戦。高村選手と同じ状況で滑ることで、怖さやどんな声をもらったらうれしいのかを身をもって知りました。

 

自分のガイドだけを頼りに滑る高村選手に、藤田さんは「最高のパフォーマンスをさせてあげたい」と考えています。

 


そんな藤田さんに、高村選手は「藤田ガイドについていく」と言い切り「本当の信頼は危機的な状況の中でもお互い見捨てない」ことだと話しています。

 

 

練習を重ねることで信頼を築き上げ、次第に以心伝心で滑れるような関係になった2人は、ピョンチャンパラリンピックに初めて挑みます。2人の活躍を楽しみにしましょう!



※こちらは、2018年3月11日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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