ストーリーパラスポーツ

声を頼りに全力滑走 全盲のスキーヤー マレク・クバツカ

2018-03-13 午後 0:00

時速50キロのスーパー大回転。ガイドの声だけを頼りに疾走するスロバキアの選手をご紹介します。

全盲の挑戦者 マレク・クバツカ

スロバキア代表、マレク・クバツカ。男子スーパー大回転・視覚障害の中でただ1人の全盲の選手です。
雪上のF1とも呼ばれるこの競技、標高差600mのコースを、時速50キロで駆け抜けていきます。

 

クバツカが頼りにするのは、ガイドが叫ぶ声だけ。
スピードや方向の指示を受けながら、旗門を通過していきます。

 

選手のため、観客も静寂のなか、見守ります。

 

”シーッ”

 

この日は強風でガイドの声が聞きづらい悪条件。それでも7位入賞を果たしました。

 

ゴール後 ガイドのマーリア・ザトビチョーワさんと

 

「いいところもあったし よくないところもあったね 半分半分ってところさ
スタートはもっとよくできるように頑張るよ」

「自由」を求めて挑戦する

幼い頃からスキーに夢中だったクバツカ選手、事故で視力を失ったのは9歳の時でした。

 

周りのサポートなしには生活できない状況に、自分を否定し、落ち込むことも多くなったといいます。

 

 

そんな時、父親から「目が見えなくてもスキーをやってみないか」と勧められます。

斜面を下るスピード、風を切り裂く音。抱え込んできた苦しみが吹き飛びました。

 

ガイドの声がよく聞こえるよう 顔を上げて滑るのがスタイル

 

「最初は転んだこともたくさんあったが 雪の中を飛び回ることができるのでうれしかった
スキーなら“自由”に動くことができる コーヒーを飲むことよりもスキーをする方が 私にとってはリラックスできるんだ」

視覚障害の子どもたちへメッセージ

クバツカ選手から、視覚障害の子供たちへのメッセージです。

「目が見えない人はほとんどスキーをやっていません
なので 私みたいに目が見えない選手がたくさん出てきてほしい
自分の好きなことを大切にしてください
自転車でもチェスでも 何でも自分が満足することをやるのが1番重要です」

 



※こちらは、2018年3月13日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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