ストーリーパラスポーツ

2年後の開催を見据えて パラリンピック運営の課題

2018-03-17 午後 0:00

岸田ひろ実さんは、日本各地でバリアフリー対策についての講演活動を行っている専門家。2年後の東京パラリンピック開催の向けて、ピョンチャンの競技会場や周辺を視察しました。

 

 

この日訪れたのは、アイスホッケーの会場があるカンヌン市です。

急ピッチで進めた工事  行き届かないところも・・・

 

 

駅周辺の市街地で、目についたのは道路のゆがみや段差。大会に向けて急いで整備されたせいか、車いすでは進みづらい場所がどころどころありました。

 


3か月前に完成し、最新のバリアフリー対策がとられているはずの駅にも問題が…

 

 

車いすの人の目線にあわせて低い位置に作られた自動券売機。目が不自由な人も使えるように点字や音声案内の機能もついています。

 

 

しかし、視覚障害者が立ったままこの機械を操作するには位置が低すぎて使いづらいと岸田さんは話します。車いすの人と目が不自由な人のニーズを一度に満たそうとしたための弊害でした。

岸田さん

「やらなければいけない」「バリアフリーにしなければならない」ところはすごく感じられている。気持ちはあるんだけども、実際そういった技術や知識がともなっていなくて、正しく設置されていたいところがあるのかなと感じました。

ボランティアの活用にも課題

 

今回、オリンピックとパラリンピックの両方にボランティアとして参加した大学生の齋藤毬子さんです。

 

 

現地で活動を始めて見ると、思わぬ事態に直面しました。ボランティアをまとめるリーダーが英語をほとんど話せず、韓国語でしか指示を出せないのです。

斎藤さん

基本的に韓国語で指示があって、英語が出来る人がいたら訳してくれるけど、韓国語(だけ)の方が10だと(すると)英語で(指示できる人が)2になるので、そういうところでコミュニケーションがとれなかったこととかがある

 

青はミーティング、白は働く時間をさす

 

毎日配られるスケジュール表も韓国語が書かれていて、齋藤さんにはまったく読めません。かろうじて、塗られた色で、いま何が行われているのかを認識します。

斎藤さん

色があるから助かるけど、最初は教えてもらわないとわからなかった。すぐ改善できると思うので、ちょっとそういうものがあったらうれしいというか、もっとよいサポートができるのかなとは思いますね。

 

東京オリンピック・パラリンピックまであと2年。世界各国から訪れる人たちのニーズをつかみ、準備を着実に進めていくためにどんなことが必要なのか、そのヒントがピョンチャンにありました。



※こちらは、2018年3月17日に公開された記事です。内容は公開時のものとなります。

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