ストーリーパラスポーツ

ブラインドサッカー 耳を澄ませ、協力プレーで戦う!

2021-06-18 午後 02:00

ボールが見えずとも音を聴き、チームメイトとの協力で迫力のある戦いが繰り広げられる、それがブラインドサッカーの魅力です!

音を頼りに戦う!正式名称は5人制サッカー

 

ブラインドサッカーとは、視覚に障害のある選手がプレーするサッカーのことで、1チーム5人で戦うため、正式名称は「5人制サッカー」といいます。

 


選手たちには、アイマスクの着用が義務づけられています。アイマスクの下にはアイパッチとテープを張り、徹底して光をカットします。これは、障害の程度にかかわらず均等にプレーできるようにするため!

 


使用するボールには鉛が入っていて、転がるとマラカスのようなシャカシャカという音がします。選手たちはこの音を頼りにボールを奪い合います。

 


試合時間は前後半20分の計40分で行われます。フィールドは縦40m、横20mで一般的なサッカーの4分の1ほどの大きさ。

声は勝利への導き!チーム一丸で戦え!

ブラインドサッカーは視覚障害を持つ人たちだけのスポーツ…ではなく、実は全員が見えない状態ではありません。

 


ゴールキーパーは視覚に障害を持っていない選手が行うことが認められ、ゴールを守るだけではなく司令塔としても活躍します。そして、特徴的なのがゴール裏にいる「コーラー」と呼ばれる人。

 

味方がゴール付近に攻め込んでいったときに、ゴールの角度や向きの指示を出し、チームを勝利へと導く重要な役割をもっています!

静かに近づいたら反則!大切なディフェンスの申告

 

試合では点を取られないためにディフェンスをしますが、相手に近づくときには「Voy(ヴォイ)!Voy(ヴォイ)!」と声をかけながらディフェンスをしなければいけません!

 


これは、選手同士の激しい接触を抑えるための大切な行為で、声を出さないと反則を取られてしまいます。「Voy(ヴォイ)」というのは、スペイン語で「行くぞ!」という意味です。

音を巧みに操れ!相手をだますマジックプレー!

 

ブラインドサッカーでは前に蹴ってしまうとボールの場所がわからなくなってしまうため、基本的に両足の内側を使って交互にタッチするようにドリブルをします。選手たちはドリブルをしながら、時にはフェイントを利用し相手を抜き去ります。

 

フェイントのカギはボールから出る音を操ること。今回は2つのフェイントを紹介しましょう!

 


1つ目は、音を頼りにディフェンスに来る相手を、この音が出ないようにボールを空中へと浮かせ、相手を抜き去る「音を出さないフェイント」。

 


そして2つ目は、例えば右であえてこの音を出し相手が食いついたところで、逆の左を瞬時に抜き去る「音を出すフェイント」。このように技を駆使しながら、相手を惑わし、抜いていくのです。

 



通常のサッカーともう一つ違う点は?それはフィールドの縦のラインに合わせ、1mのフェンスが置かれていること。これがとても重要なんです。

 


ゴールキーパーから遠くにいる味方へのパスは、ボールの位置をわかりやすくするために、このフェンスにわざと当てて音を鳴らすことで、パスを通りやすくします。通常のサッカーと違ってタッチラインがないのでフェンスをうまく使いながら相手ゴールに迫るのもブラインドサッカーのおもしろいところ!

 


選手たちが音を頼りにプレーをするため、観戦は無言が基本ですが、ゴールが決まったときには盛大に盛り上がるんです!

 

選手たちの一進一退の攻防がリアルに伝わるブラインドサッカー。試合を見るときは、繊細な「音」に注目してみてくださいね!

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