ストーリーラグビー

ラグビーの気になる話(2)「ペナルティートライって何?」

2018-09-07 午前 0:00

新たにスタートした「ラグビーの気になる話」。2回目は、得点の入り方についてです。

熱戦のトップリーグ"試合を決めた最後のプレー"

8月31日に開幕したトップリーグは、最初のカードから接戦や逆転劇が多く、日本ラグビー協会の薫田真広強化委員長は「日本代表候補のパフォーマンスも非常に良かった。例年よりゲームの質が上がっている」と来年日本で初めて開かれるワールドカップに向けて、手応えを感じていました。

 

特に盛り上がったのが、愛知県豊田市で行われたトヨタ自動車とサントリーの試合でした。トヨタ自動車の地元ということもあって、観客数は、トップリーグで史上最多の3万1332人

その声援に応えるかのように、試合は、トヨタ自動車が、3連覇を目指す王者、サントリーを5点リードして、終盤を迎えていました。

 

ラグビートップリーグ トヨタ自動車対サントリー

 

後半40分を過ぎ、ミスをすれば試合終了という場面で、サントリーが猛攻。トヨタ自動車はその圧力に耐えきれず、自分たちのゴールライン近くで、スクラムを押されて、たまらず重い反則をしてしまいました。

ここで、審判がサントリーに与えたのが「ペナルティートライ」。一挙7点が入り、サントリーが27対25と劇的な逆転勝ちをおさめました。。

得点の入り方が様々 だからおもしろい!

トライ

 

ここからは入門編として、ラグビーの得点の入り方についてまとめます。

 

まずは、ラグビーの醍醐味と言える「トライ」。相手のゴールラインを超えて、地面にボールをつけると5点が入ります。
ゴールライン上でも認められます。日本では、1991年のシーズンまでは4点でしたが、「トライ」の価値を高めようと、次のシーズンから5点に変更されました。

 

ゴールキック

 

次は、トライのあとに与えられる「ゴールキック」です。正式には、コンバージョンと言います。

 

 

Hの形をしているゴールポストの真ん中にあるクロスバーを超えれば、2点が入ります。

さらに、相手の重い反則があった場合に選択できる「ペナルティーゴール」は、同じように決まれば3点が入ります。

 

ドロップゴール

 

そして、流れの中で狙う「ドロップゴール」も3点が入ります。この「ドロップゴール」は、ボールを地面に1度バウンドさせてから蹴るもので、相手の守備陣が迫ってくるプレッシャーの中で成功させるのは、高い技術と集中力が求められます。

このように、ラグビーはさまざまな形で得点が入ります。さらに、トライやキックで入る得点が違うことで戦術の選択も広がることも試合展開をおもしろくする要素となっています。そして、残るのが「ペナルティートライ」です。

まだまだ知られていないと実感

実は、トヨタ自動車とサントリーの熱戦を取材するなかで、私は、近くにいた女性リポーターから「最後のペナルティートライって何ですか?」という質問を受けました。

ラグビーの取材経験が浅いということでしたが、確かに、ラグビーの得点の入り方は、野球やサッカーと違って、まだまだ知られていないのかもしれません。だからこその気になるシリーズです。

 

 

ペナルティートライ」は、守備側に重い反則があり、その反則がなければトライになっていただろうと審判が判断した場合に認められるものです。認定トライという言い方になじみがある方も多いと思います。

「ペナルティートライ」で7点が入るようになったのは昨シーズンからです。それまではトライの5点が与えられた上で、ゴールポストの真正面からゴールキックを蹴ることになっていました。チームでキックを任されるほどの選手がこのゴールキックを失敗することはまずないため、結局7点が入っていました。

そこで、言わば、無駄な時間は省こうと、昨シーズンからは、ゴールキックも成功したと見なして、「ペナルティートライ」では、自動的に7点が与えられるようになりました。

ちなみに、私は高校時代、真ん中からのゴールキックを外し、相手のみならず、味方からも失笑されたことがあります。これは余談ですが・・・。

中村大祐

スポーツニュース部 記者
平成18年に入局。奈良放送局の後、福岡放送局を経て、平成25年の夏に政治部に異動し、厚生労働省や防衛省などを担当。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて去年夏からスポーツニュース部に。高校・大学とラグビー部に所属し、ポジションはバックス。

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