ストーリーサッカー

「なでしこジャパン」を引っ張る!新エース・岩渕真奈

2018-10-19 午前 09:00

今年4月に行われたアジアカップで、2連覇を果たした女子サッカー「なでしこジャパン」!

なでしこジャパンといえば、世界一に輝いた2011年のワールドカップの印象がまだ残っている方もいるでしょう。

当時18歳ながらもチームの一員として金メダルを勝ち取り、現在エースとして活躍しているのが、岩渕真奈選手です。

最大の武器はドリブル!窮地を脱する“個の力”

2008FIFA U-17 女子ワールドカップ 予選リーグ アメリカ戦

 

岩渕選手の名が世界に知れ渡ったのは、2008年のU-17女子ワールドカップ。日本はベスト8で敗退したものの、当時15歳の岩渕選手はMVPを獲得したのです。

 

評価されたのは、ドリブル力。どんなにディフェンダーに囲まれても、自分の力で窮地を切り抜ける姿を、「女子サッカーの未来を背負う存在」と世界中に賞賛されたのです。

 

2018ジャカルタアジア大会 サッカー 女子 準々決勝 北朝鮮戦

 

ドリブル力は、大人になったいま、さらに進化を見せています。そのテクニックは同じチームの選手にも、「まねできない」「女メッシ」と言われるほど!

 

自分の近くにボールを保ったまま、相手ディフェンダーが迫ってくるタイミングで細かくボールを触る岩渕選手のドリブル。何人ものディフェンダーを素早く抜いていく姿は、世界の舞台でも異彩を放っています。

 

岩渕選手は点を取るよりも敵をドリブルで抜くのが一番楽しい!といいます。相手が2人、3人来ている間をスルッと抜ける感覚が好きなんだそう!岩渕選手にとってドリブルはなくてはならないものです。

最強なのはそのメンタル!恐れ知らずの心

 

岩渕選手がサッカーを始めたのは小学2年生のときでした。兄が所属していたクラブに入団しましたが、当時女の子はひとりだけ。

 

それでもドリブルの練習相手には必ず、自分より体の大きな男の子を選び、自分が勝つまで練習に付き合わせていたそう。「自分が勝てないはずがない」と、負けず嫌いの少女でした。

 

 

名門クラブに所属していた中学生の頃、厳しく怖い監督に怒られ、周りのチームメイトがおびえて何も言えない状況の中、岩渕選手はまったくおびえることなく反論したといいます。

 

サッカー元日本代表監督の佐々木則夫さんも、「心臓に毛が生えてるんじゃない?」とメンタルの強さについて評価しているほどです。

ドイツで学んだエースへの絶対条件

2008FIFA U-17 女子ワールドカップ 予選リーグ アメリカ戦

 

15歳で国際大会のMVPに選ばれ、16歳には日本代表入り。天才サッカー選手といっても過言ではないほど華やかな道を歩んできた岩渕選手。さらに真のエースとして成長するため2013年にドイツに移籍。日本女子サッカー史上最高の逸材として周囲も期待を寄せました。

 

しかし、出る試合は途中出場ばかり。エースはおろかレギュラーにさえなれない…。そんな苦悩の日々を過ごしていました。

 

なぜか。佐々木則夫さんは、当時16歳の岩渕選手は、「点をとるためだけのプレーヤー」でしかなかったからと話します。

 

攻撃から守備への切り替えの速さを大事にしているなでしこジャパンのなかで、岩渕選手は守備のためにボールを追いかける選手たちを仁王立ちで見ているだけだったそうです。

 

ドイツ1部リーグ バイエルン対ホッフェンハイム(2016年)

 

岩渕選手自身がその甘さに気づいたのは、ドイツに移籍したときでした。パスを呼ばなければ、自分でボールを取らなければ、ボールが回ってこなかったのです。

 

自分が得意とする攻撃に集中していれば、他の選手が自分にボールを回してくれる、そう思っていたのは、大きな思い違いだったのです。個の力のみでは、勝てない。それが、岩渕選手がドイツで学んだことでした。

 

そして2015年、岩渕選手は甘えを振り払うため、強豪のFCバイエルンに移籍。そこで自らを鍛え直しました。

 

今まで避けていた守備に積極的に参加し、チームメイトとの意思疎通にも気を使いました。

 

 

その結果、岩渕選手はチームに欠かせない選手へと成長していったのです。

 

そして2018年4月、なでしこジャパンの中心選手として、仲間のために体を張り、アジアカップで優勝!

 

 

ワールドカップへの出場を決めました!

 

「今のなでしこジャパンは自分が引っ張っていきたい」という気持ちで、名実ともにエースにふさわしい存在となった岩渕選手。

 

来年のワールドカップでは再び世界の頂点を目指して戦います。2度目の世界制覇を果たせるのか、大注目です!

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