ストーリーラグビー

クボタの躍進を支えた “一体感” ラグビー日本選手権 準決勝 実況アナは見た

2021-05-17 午後 05:05

ニュージーランド代表、ボーデン・バレット選手と、南アフリカ代表、マルコム・マークス選手。世界のスタープレーヤー同士の対決にも注目が集まったラグビー日本選手権・準決勝「サントリー対クボタ」は、バレット選手のキックで効果的に得点を重ねたサントリーがクボタをノートライに抑え、決勝進出を決めました。

 

 

敗れたクボタはトップリーグで初めてのベスト4。今季は戦うごとにチーム力が高まり、歴史を塗り替えるシーズンになりました。

 

 

準決勝前々日。コロナ禍の中、感染対策を施したうえで千葉県船橋市のグラウンドでの練習取材に応じてくれました。

 

練習で人一倍動き回っていたのが、前の試合で危険なプレーによる退場処分となり、準決勝も出場停止となったバーナード・フォーリー選手。

 

バーナード・フォーリー選手

 

オーストラリア代表として経験豊富な司令塔です。自らが試合に出られない中、代わってスタンドオフに入る立川理道主将や若いバックスの選手たちにアドバイスを送り、体を張って汗を流していました。

 

「クボタでは試合に出られないノンメンバーのことを“ボルツ”と言うんです」と教えてくれたのは、チーム広報の岩爪航さん。

 

「フラン・ルディケヘッドコーチは、チームを作る過程を船作りに例えています。船にとって背骨となるキールやマストはもちろん大切だけど、それらをボルトで締めることで船は強くなる。ボルトとなる選手たち“ボルツ”は、試合に出るメンバー以上のプレッシャーを持って練習に挑んでいます」

 

ボルツたちの働きは試合会場でも。観客がいない分、チームカラーのオレンジのジャージを着て応援。それに加え、座席にもジャージを被せました。

 

 

このジャージ、「これまで自分を育ててくれた環境に感謝してプレーしよう」という発想から、過去に所属したチームのジャージを選手たちが持ち寄って座席に飾りました。関西の大学出身者も多いクボタ、花園ラグビー場のスタンドに天理大学や同志社大学のジャージが並びました。

 

チーム初の日本選手権決勝の舞台はお預けとなりましたが、ベテラン、外国出身選手、若手が融合して一体感を作り出した今季のクボタ。新たなリーグが始まる次のシーズン、“ボルツ”が引き締める大きな船が突き進んでいく姿を楽しみにしています。

この記事を書いた人

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浅井 僚馬 アナウンサー

2001年NHK入局 神戸-山口-名古屋-東京-広島で勤務
思い出のレースは去年のジャパンカップ。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという最強馬3頭がしのぎを削った歴史的なレースを目の前で見られて興奮しました。

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