特集 日本がフィギュアスケート大国になったのは平成だった!~前編~

間もなく、30年続いた平成が終わります。ということで、今回、国民的スターが何人も生まれた平成のフィギュアスケートを前編と後編の2回にわけて、振り返ります!
前編ではあの女子フィギュア界のレジェンドの活躍が登場します!
平成元年 レジェンド・伊藤みどり 世界選手権で日本人初の金メダル!
日本のフィギュアスケートの礎を築いたうちの1人は、なんと言ってもレジェンド・伊藤みどり選手!
平成元年に行われた世界選手権大会では、トリプルアクセルを決め、日本人初の金メダルを獲得しました。
平成4年のアルベールビルオリンピックではフィギュアスケートで日本初のメダルとなる銀メダルを獲得。まさにレジェンドの名にふさわしい結果を残しました。
平成6年 衝撃!フィギュアスケート界の歴史に残る襲撃事件
トーニャ・ハーディング選手(左)とナンシー・ケリガン選手(右)
リレハンメルオリンピックを控えたこの年、アメリカのフィギュアスケート界では事件が勃発!
アメリカ代表候補のナンシー・ケリガン選手が暴漢に襲われ、足をけがしました。
その結果ハーディング選手も事件との関与が取りざたされ、フィギュアスケートのアマチュア界から追放されました。
平成6年 日本選手2人目の銀盤の女王誕生
平成6年3月に開催された世界選手権で佐藤有香選手が日本選手として5年ぶり2人目の世界チャンピオンに輝きました。
佐藤選手は得意のリズミカルなステップを鮮やかに決め、芸術点で高得点をマーク。
平成14年 “ミキティ”が快挙!女子史上初の4回転ジャンプ
当時14歳の安藤美姫選手が、ジュニアのグランプリファイナルで女子史上初の4回転ジャンプを成功させ、大きく話題になりました。
その後、安藤選手はトリノオリンピック、バンクーバーオリンピックと2大会連続で出場するなど活躍しました。
平成15年 村主章枝 グランプリファイナル日本女子初制覇!
平成15年のグランプリファイナルで日本選手として初制覇。「練習通り、きちっと最後まで滑ることが出来たことが嬉しい」と喜びを語りました。村主選手はこの2年前の平成13年の四大陸選手権でも日本の女子選手として初の金メダルを獲得。
平成17年 浅田真央 グランプリファイナル優勝で世界にアピール!
年齢の規定により翌年のトリノオリンピックには出場できませんでしたが、世界のトップ中のトップが集うグランプリファイナルでの優勝は、世界に浅田選手を大きくアピールすることになりました。
平成17年 高橋大輔 グランプリファイナル日本男子初の表彰台
一方、男子シングルでは、高橋大輔選手が3位に入り、グランプリファイナルで日本男子史上初の表彰台へ上りました。
高橋選手は、高校1年生の時には日本男子では初めて世界ジュニア選手権での優勝を果たしていて、注目が集まっていました。
平成18年 四大陸選手権 織田信成が初出場で初優勝!
前年のNHK杯の初優勝で一躍、全国的に有名になった織田信成選手。
なぜ全国的に有名になったかというと…NHK杯でのキスアンドクライでのこの大号泣!
優勝が決まると、文字通り号泣して歓喜した姿は、日本中に感銘を与えたことでしょう。
織田選手は、トリノオリンピック出場は逃したものの、平成18年の四大陸選手権大会では男子では日本史上2人目の優勝を果たしました。
平成18年 イナバウアーで魅了!荒川静香 日本初の五輪金メダル
年々盛り上がりを加速させていたフィギュア界での快挙といえば、やはりイナバウアーに象徴される荒川静香選手のオリンピックの金メダルでしょう!
荒川選手は、高校1年にして全日本選手権を制覇し、長野オリンピックに出場していますが、その4年後のソルトレークシティーオリンピックの出場権は逃してしまいます。この時はトリノオリンピックを視野には入れてなかったそうですが、トリノオリンピックの2年前に世界選手権で優勝!
そして手にした、アジア人初のオリンピック金メダル。荒川選手はオリンピックを夢見る若い選手だけでなく、日本国民に夢と希望を与え、その年に引退しました。
平成20年 浅田真央 2季連続世界ランク1位に!
「真央ちゃんフィーバー」を巻き起こしていた浅田真央選手は、平成20年の世界選手権で優勝すると、世界ランキング2シーズン連続で1位に!
平成22年 ジュニアグランプリファイナル!注目の若手が台頭
ジュニアグランプリシリーズの上位選手で行われるジュニアグランプリファイナルで男女シングルともに優勝という快挙を達成したのが、当時中学3年生だった羽生結弦選手と村上佳菜子選手です。
ここから羽生選手は、皆さんご存じのように、世界に名をとどろかす選手へと成長していくのですが…
さらなる活躍は「フィギュアスケート平成史~後編~」でご紹介します!