ストーリースキー

小林陵侑が語る"急成長の理由"とは

2019-04-25 午後 0:00

スキージャンプの小林陵侑選手、22歳。ワールドカップで日本男子史上初めて総合優勝、ヨーロッパ伝統の「ジャンプ週間」で全勝優勝と急成長を遂げました。その急成長の背景、そしてシーズンの苦悩を単独インタビューで明かしてくれました。

急成長の最大の要因は"助走の精度の向上"にあり

 

小林選手はワールドカップで13勝。表彰台の経験がなかった昨シーズンから一気に急成長を遂げました。

小林陵侑選手

1勝しても次も1勝という気持ちでやっていけたので、最後まで、すごく良い調子をキープできたと思います。

ある意味ヨーロッパのジャンプシーンに名を刻んだ。

 

 

その急成長ぶりは、ヨーロッパで「別の惑星の人間」と表現されるほどの衝撃でした。急成長の最大の要因は、助走の精度の向上だと言います。

 

 

助走では、重心の位置をミリ単位で調整したという小林選手。力強く飛び出す踏み切りの技術も身につけました。ワールドカップではこれ以上飛ぶと危険とされる「ヒルサイズ」を超える大ジャンプを何度も見せました。

小林陵侑選手

空中とかアプローチとか冷静に考えられるようになって。自分の思うままに動いたら、いいジャンプができたって感じですね。

一方で苦悩も・・・

一方で、苦悩もありました。勝てばワールドカップ史上最多の7連勝がかかる試合の前日でした。

 

小林陵侑選手

6連勝目も圧勝して、このままだったら7連勝だろうと、どこかで、自分では気にしてないつもりだったんですけど、やっぱりどこかでプレッシャーもあって。

 

スキージャンプW杯 ザコパネ大会 小林選手は7位

 

極度の緊張で体がこわばり動かなかったと言います。結果は7位。この大会を含め5試合連続で優勝できませんでした。

小林陵侑選手

うまく動ける気がしなくて肩こったりとか、あり得ないぐらい肩がガチガチ。

いいジャンプが2本できればいいのになってシーズン終わってから思いましたけどね(笑)。

脳波トレーニングで平常心を取り戻す

スキージャンプ 男子 W杯総合優勝

 

それでも、その後は4勝と復活。日本男子史上初めての総合優勝に輝きました。助けになったのは、シーズン前から取り組んでいた脳波を使ったメンタルトレーニングです。

 

小林選手が行っていたのと同じメンタルトレーニング

 

専門家のもとで緊張を引き起こす脳波を弱める方法を学んできた小林選手。このトレーニングで身につけた方法で、平常心を取り戻したと言います。

小林陵侑選手

緊張とともに戦うことできましたし、本当に強くなったなと思いました。

今までのジャンプ人生でそういうことってなくて。成長したなって。

世界王者になっても油断なし!さらなる技術の向上へ

5月には新たなコーチを迎え、技術の向上にもさらに力を入れる小林選手。世界王者になっても油断はありません。

 

小林陵侑選手

まだ調子に乗るのは早いかなと。僕のように来シーズン、いきなり爆発的に出てくる選手もいると思うんで。

一番遠くまで飛ぶっていうことをまず第一の目標にやっていきたいです。

 

小林選手は5月中旬から沖縄・宮古島で合宿に入ります。新たなコーチのもとでどのようにレベルアップしていくのか、今後の成長が楽しみです。

細井拓

平成24年入局 北見、釧路放送局を経て、平成29年から札幌局。プロ野球からサッカー、ウィンタースポーツまで幅広くスポーツ取材を担当。趣味は体を鍛えること。座った姿勢から倒立できます。

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!