ストーリースキー

小林陵侑「ふたたび世界王者へ 沖縄・宮古島からスタート」

2019-06-05 午後 0:00

 

スキージャンプの小林陵侑選手、22歳。昨シーズンのワールドカップで男子の日本選手として初めて総合優勝を果たし、世界の頂点に立ちました。

新たなシーズンに向け、所属チームの沖縄合宿では、監督も務める葛西紀明選手とともに、トレーニング。新たなコーチを迎え緻密な体作りを着々と進めていました。

注目を浴び "充実のスタート"

 

所属チームが毎年、合宿を行っている沖縄の宮古島でことしも、小林選手はスタートを切りました。世界王者として迎える新たなシーズン。

 

 

練習の公開日には去年の6倍近い17社が取材に駆けつけ、早朝のランニングから夕方のトレーニングまで小林選手の一挙手一投足を追いかけました。

小林選手はインタビューで充実感を漂わせました。

 

小林陵侑選手

世界王者になったら注目度がすごいなと改めて実感している。これからも変わらず、チャレンジャーの気持ちで戦っていこうと思っている。

再スタートとして、とても良い合宿になっていると思う。

理論派の新コーチが加入!

ヒャルト・シャラートさん

 

小林選手の新シーズンをサポートするのは、この合宿からチームに加入した新コーチのリヒャルト・シャラートさん。

オーストリア出身の55歳で、チェコやドイツなどで代表チームのコーチを歴任、葛西選手が招聘しました。

 

 

練習メニューは、すでに数か月先まで作成済み。小林選手は、練習の合間に目的や効果などについて説明を受けながら取り組んでいました。

"踏み切りの安定へ" 活用したのは・・・

今回の合宿の目的は、踏み切り安定のための体作り。

 

 

合宿では、小さな2枚の木の板の間に金属製の筒を2つ挟んで、不安定な状態を作った台が左右別々に2つ用意され、小林選手が踏み切る動作を繰り返していました。

 

シャラートコーチは「左右の板がジャンプのあとにどの程度ずれたかなどを見て、足の筋力の偏りを確認できる」といいます。

 

ジムでのフィジカルトレーニングでは、体の左右のバランスを整えることに重点が置かれたメニューに小林選手が取り組んでいました。

 

最初は片足立ち、次は両足を閉じてスクワット。左右のバランスを整える為に必要な筋肉をピンポイントで鍛えていました。

1つ1つのメニューの回数は細かく設定されていて、余分な筋肉は鍛えず、ジャンプに適したしなやかな体を作るよう工夫されています。

小林陵侑選手

理論づいて、練習が組まれていて良いトレーニングができている実感がある。

去年は体ができた状態でシーズンインが出来ていなかったので、こうしたトレーニングを続けていけば、心も体も最高の状態でシーズンインでき、昨シーズン以上のシーズンに出来るのではないかとすでに楽しみ。

早くも効果を実感

合宿開始から10日あまり。スラックラインと呼ばれるバランス感覚が試されるトレーニングでは早くも効果が表れました。

 

 

小林選手は、木と木の間に張られた細いベルトの上を後ろ向きで渡ったり、ジャグリングしながら渡ったりして絶妙なバランス感覚を披露。

チームの同僚たちを驚かせていました。チームの監督を務める葛西選手も感心していました。

 

葛紀明選手

『この先、陵侑に勝てる選手は誰もいなくなるのでは』と思わされるくらいの成長を遂げそうだ。

新たな目標は もちろん「世界一」

6月下旬からは、スロベニアで実際にジャンプを飛ぶ練習を始める予定です。

小林陵侑選手

新しいシーズンももう一度、世界一を目指していきたい。どんなシーズンになるかは未知数だが、今は、まだ僕が一番、世界一に近いと思う。

世界王者の自信をもって、これからも一番遠くへ飛ぶことに集中して結果を出していきたい。

 

世界王者として迎える新たなシーズン。小林選手がどんな進化を見せてくれるのか、私も今から楽しみです。

 

細井 拓

平成24年入局 北見、釧路放送局を経て、平成29年から札幌局。プロ野球からサッカー、ウィンタースポーツまで幅広くスポーツ取材を担当。趣味は体を鍛えること。座った姿勢から倒立できます。

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