ストーリーパラスポーツ

"アンプティサッカーでふたたび世界へ" 近藤碧

2019-06-06 午後 0:00

手や足に障害のある人たちの7人制サッカー「アンプティサッカー」のワールドカップが去年、メキシコで開催されました。4年に1度の祭典。その日本代表に最年少で選ばれた大阪の高校生がふたたび世界を目指して、練習に取り組んでいます。

日本代表フォワードとして期待される15歳!

近藤碧選手。持ち味は、相手をかわす細かいドリブルテクニック。将来の日本代表のフォワードとして期待される15歳です。

 

近藤碧選手

義足やからもちろんプロサッカー選手にはなられへんけど、アンプティに出会って、夢ができて目標もできた。

アンプティに出会ってなかったら、スポーツはもうしてなかったやろうなと思います。

 

 

小学1年生でサッカーを始めて、Jリーガーになるのが夢だった近藤選手。6年生の冬、試合に向かう途中、交通事故に遭って、左ひざから下を失いました。

 

 

義足をつけて、大好きなサッカーを再開しますが、思うようなプレーはできませんでした。そんな中、チームの監督が勧めたのがアンプティサッカーでした。

 

 

 

初めて見たとき、迫力に圧倒されたといいます。

 

近藤碧選手

一番すごいと思ったのは、足が一本しかないのにあんな強烈なシュートが打てるということです。

すぐやろうと思ったし、ワールドカップに出るっていう夢ができて、そこから挑戦できることが増えて、人生の楽しみがどんどん増えていったと思います。

日本代表に史上最年少で選ばれるも・・・

 

サッカ-経験を生かして、めきめきと頭角を現わした近藤選手。去年、メキシコで開かれたワールドカップの日本代表に史上最年少で選ばれました。

 

 

しかし、海外のチームは、体格の良い選手ばかり。激しくぶつかれば、吹き飛ばされてしまうこともあります。当時、15歳になったばかりだった近藤選手は出場が危険と判断され、大会直前に出場できなくなったのです。

 

近藤碧選手

めっちゃへこんで、ショックが大きすぎて『うわ最低や』みたいな感じにずっとなっていました。

体が小さいのを「強み」に変える

 

この春、高校に入学した近藤選手。毎日練習できる環境を求めて、サッカー部に入りました。

 

 

近藤選手が世界での活躍を目指して、磨いているのが「ドリブル」です。体が小さいのを「強み」に変え、細かく動くことによって、体の大きな相手をかわすのが狙いです。スピードのある健常者と一緒に練習することで、素早い身のこなしを身に付けようとしています。

近藤碧選手

あれ(チームメイト)くらいのスピードで、速くドリブルができたらいいなって。

"自分のことは自分で"

 

練習には、チームメートと同じように参加したいと考えている近藤選手。練習道具は、自分で率先して準備します。

近藤碧選手

迷惑かけられへんし、周りの子も普通にドリブル練習とかしているのに、自分のためにやってくれるのも申し訳ないから、自分でできることは自分でやって…。

 

「自分のことは自分でする」。近藤選手の存在がチームに良い影響を与えています。

 

サッカー部 田港咲弥選手

一緒にプレーしてて、めっちゃ尊敬しています。2つ杖をついてるじゃないですか。

“持とうか?”っていうんですけど“あ、いいよ。全部自分でできる”って言うので、チームのこととかも手伝ってくれるし。

 

森川和信先生

おお!すごいなという感じで、良い刺激をもらっています。

アンプティの世界を、けん引していけるような日本代表になって頑張ってくれたら。

"自分でして楽しい 皆が見てても楽しいプレー"を

今度こそ、アンプティサッカーで世界の舞台へ。夢みるだけで、終わらせるつもりは、もうありません。

 

近藤碧選手

自分でしてて楽しいプレーをしたいし、皆が見てて楽しいプレーをしたい。

ワールドカップで優勝することと、良いアシストとか良いシュートとかを決められるように頑張りたいです。

山本賀保子

NHK大阪局スポーツキャスター

 

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