ストーリー相撲

大相撲 照ノ富士が念願の大関復帰 短い口上に込めた決意とは

2021-03-31 午後 10:45

『やっとたどりついた』

大関陥落からおよそ3年半。一時は序二段にまで番付を下げた照ノ富士が念願の大関に返り咲いた。まさに異例ずくめの復帰だった。

 

大関が十両以下に番付を下げてから復帰するのは昭和以降では初めてだ。復帰までにかかった21場所も昭和以降では最も長いブランクになる。

 

 

さらにもうひとつ、2回目となった照ノ富士の昇進伝達式だろう。1人で2回の昇進伝達式に臨んだのは、昭和52年初場所後の魁傑以来2人目。


今回の伝達式で、どのような「口上」で決意を述べるのか注目が集まる中、照ノ富士が口にしたのは・・・。

 

 

謹んでお受け致します。本日は誠にありがとうございました。

 

わずか5秒ほどの短いことばだった。

 

前回、初めての昇進の際の口上は・・・。

今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進します。

 

今回の口上について照ノ富士は「2回目ってことですから気持ちはずっと変わっていない」

 

序二段にまで番付を下げながら決して諦めなかった【心】。かつての力強さに加え、磨き上げた四つ相撲の【技】。膝のけがや糖尿病などと向き合いながら鍛えてきた強じんな【体】。

 

新大関になった当時の初心を大事にしていた照ノ富士は、あえて多くを口にしなかったのだろう。再び始まる大関としての相撲人生。

 

 

そばで見守ってきた師匠の伊勢ヶ濱親方は「ひざに気をつけながら頑張っていけば、まだまだいけると思う」とさらなる飛躍を願う。

 

 

照ノ富士も「やるかぎりは上を目指して頑張りたい。経験してないことを、1回でも経験してみたい。もっともっと稽古に精進して上を目指して頑張りたい」と横綱の地位へ意欲を見せた。次の夏場所は鶴竜の引退で一人横綱となった白鵬も休場が濃厚で横綱不在となる見通しだ。

 

照ノ富士を含めた四大関に土俵を締める役割が求められるが伝達式の使者を務めた高島親方は「下半身を強化すればもうひとつ上を狙える。ほかの3人の大関を見ていると、しっかりした体調で臨めば照ノ富士の方が力は一つ上だと思う」と高く評価している。

 

とてつもなく長く険しい道を乗り越えた照ノ富士が場所の中心となって横綱に挑む姿を取材者として追いかけたい。
    

 

 

この記事を書いた人

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坂梨 宏和 記者

平成21年NHK入局 福岡県出身

長崎局、広島局などを経てスポーツニュース部で大相撲を担当。早くコロナが収束し、通常の取材環境になることを願っています。

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