ストーリー相撲

小結・御嶽海 電光石火の攻めで春場所3勝目「もっともっと、いい相撲を取っていきたい」 

2021-03-18 午後 0:00

一方的な内容だった。小結・御嶽海と前頭2枚目・若隆景の一番。御嶽海は前日、大関・貴景勝を破った相手に鋭い踏み込みから、すかさず右を差し、一気に前へ。

 

 

相手に何もさせず、電光石火の攻めだった。会心の相撲にも取組後は、いつものように表情を変えず、淡々と振り返った。

 

「体が動いている。このまましっかり前に出る意識を持って、もっともっと、いい相撲を取っていきたい」

 

クールな態度とはうらはらに、その心には、悔しさと葛藤、悩みがぶつかり、混ざり合った熱い闘志がある。

 

 

3年前の名古屋場所で初優勝。翌年の秋場所では再び賜杯を手にした。そして、そのつど、大関昇進が期待されてきたが、果たせなかった。

 

貴景勝、朝乃山、そして正代。大関レースで次々とライバルたちに先を越された。

 

「一番負けたくない3人。そこはずっと意識してやりたい。先に大関に上がられた、ふがいなさもある」

 

だが、ライバルたちが大関の座を手にしていく間に、御嶽海にも得たものはあった。

 

「焦ってもしかたがないというのは、ここ2、3年でわかった。自分のペースで周りを見ずにやっていきたい。今までやってきて、周りに流されたこともいっぱいあった。自分の実力をつけて上がりたい」

 

 

4日目で3勝1敗とした取組後、好調な序盤戦について聞かれた。
      
「まだまだ始まったばかり。これからだと思う」

 

それは、これからも続いていくライバルたちとの出世争いについて答えたようにも聞こえた。

この記事を書いた人

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小野 慎吾 記者

平成28年NHK入局。岐阜局を経て、2019年8月からスポーツニュース部で格闘技(大相撲、ボクシングなど)を担当。前職はスポーツ紙記者。

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