ストーリーラグビー

ラグビーの気になる話(39) 「茂野海人を育んだものとは?」

2019-09-07 午前 0:00

初のワールドカップ代表の座をつかんだスクラムハーフの茂野海人選手(28)。

強じんな足腰を生かしたランプレーを持ち味に、自ら敵陣を突破する攻撃力が高く評価されています。パスが中心となるスクラムハーフにあって、異色ともいえる力はどうやって育まれたのか、その背景を探りました。

魅力は“強気な走り”

田中史朗選手 茂野海人選手 流大選手(左→右)

 

スクラムハーフはラックやモールなどから味方にボールを出し、攻撃の起点になります。

同じポジションにはワールドカップ2大会出場で経験豊富な田中史朗選手(34)、年下ながら統率力のある流大選手(27)。3人が日本代表でレギュラーの座を激しく争っています。

 

茂野選手 (7月27日 日本ーフィジー)

 

他の2人にはない茂野選手の持ち味がランプレーです。パスを出すだけでなく、自らボールを持って敵陣を突破する攻撃力があります。

茂野海人選手

田中選手や流選手はパスをさばくイメージが強いと思うが、僕は強気にランを織り交ぜたい。

ボールを持って走るのが幼い頃から好きだったので。

ふるさとは“大自然”

岬町

 

茂野選手のふるさとは大阪・最南端の岬町。人口2万人に満たない海沿いの町です。“海人”という名前の由来にもなっています。小学2年生から中学まで通った地元のラグビースクールを訪ねると、茂野選手の強じんな足腰を育んだ秘密が見つかりました。

足腰鍛える“砂浜トレ”

足腰鍛える“砂浜トレ”

 

それが“砂浜”です。ふだん練習を行っているグラウンドから歩いて10分の距離にあり、スクールではふだんから砂浜でトレーニングを行っています。

(子どもたち)
「砂浜の上を走るのがしんどいです」。
「足腰がけっこう鍛えられていると思う」。

 

茂野選手の幼い頃

 

茂野選手も子どものころ、この砂浜トレーニングでみっちり足腰を鍛えて、持ち味のランプレーを身に付けました。

茂野海人選手

すごく自然が多くてよく田舎とは言われるが僕は結構好き。

ああいう環境で練習することによって足腰が強くなった。

 

子どもたちの練習

 

さらに指導方針も独特です。ポジションにかかわらずにボールを持って自由に走り、ラグビーを楽しむことを重視します。パスだけでなく、積極的に走る姿勢もここで養われました。

ふるさとのために

茂野選手をはじめ多くのトップ選手を輩出した岬町のラグビースクールですが、少子化の影響もあり、年々、子どもたちの数が減っているといいます。

茂野選手は自分を育ててくれたふるさとのためにもワールドカップでの活躍を誓っています。

茂野海人選手

自分がワールドカップでプレーすることで注目を高めたいし、ラグビーをしたいと思う子どもが増えて欲しい。

岬町を背負って立てるように頑張りたい。

今野朋寿

平成23年入局 報道部スポーツ 岡山局を経て平成28年から大阪局でプロ野球のオリックスや阪神を担当。大学時代はアメフトサークルに所属する楕円球好きの記者。

 

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