ストーリーサッカー

中澤佑二絶賛! 鹿島FW上田綺世の“観察眼”

2021-02-25 午後 05:00

26日に開幕する2021年のJリーグ。

サンデースポーツ解説の中澤佑二さんが今シーズン特に注目しているという選手が、鹿島アントラーズのフォワード、上田綺世選手です。

開幕直前に中澤さんと上田選手がリモート対談。ディフェンダーとして数々の名フォワードと戦ってきた中澤さんが賞賛する上田選手の能力とは?

中澤さん昨シーズンからの注目選手!

中澤 上田選手、今日はよろしくお願いします!お話するのははじめてですよね?でも僕は上田選手のことをずっと追いかけていましたので、初めましてという感じがしないですよ!

 

上田 いやいや、はじめましてです(笑)。よろしくお願いします。

 

 

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22歳の上田選手は昨シーズン、当初は途中出場が主でしたが、終盤戦で2トップの一角に定着しラスト10試合だけで7得点の活躍。最終的には26試合に出場、初のふた桁ゴールとなる10得点を記録しました。

実は中澤さん、去年秋にサンデースポーツの解説者に就任以来、上田選手のプレーを見るたびに「この選手スゴイよ!」とスタッフに語っていました。「念願叶った」というリモート対談、まずは中澤さんが選ぶ上田選手のベストゴールから、そのすごさをひも解きます。

ファーストタッチから流れるようにゴール

11月3日のJ1第31節、横浜F・マリノス戦、2点ビハインドで迎えた前半39分。センターライン付近からの浮き球のパスに反応した上田選手は、ディフェンダーの背後へ走り込みながらワントラップでボールをコントロール。すぐさまボレーシュートを放ち、ゴール右隅に突き刺しました。そして、このゴールを皮切りに鹿島が3ゴールを奪い、この試合逆転勝ちを収めました。

 

 

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中澤 僕はマリノスOBですけど、あの試合に関しては上田選手のゴール含めて鹿島があまりにすごかったので、ちょっと感動しましたよ。上田選手はシュートへのファーストタッチが非常にうまいですよね。マリノス戦のゴールも、後方から来たパスをジャンプしながらワンタッチで止めてシュートを打つ、一連の流れが非常にすばらしかった。ボールを受ける一瞬でいろいろな状況判断をしていたと思いますが、いかがですか。

 

上田 緩めのボールが来るイメージはしていたんですが、ピンポイントにパスが来たのでトラップが届くか結構ギリギリでしたね。ファーストタッチがうまくいったのはたまたまなんですけど、キーパーが取れないところにボールを止められたら、シュートを決められる自信はありました。

 

中澤 この場面、上田選手はパスに走り込みながらディフェンダーの背中を取ってマークをうまくはがしていますよね。普段からマークをはがすために意識している事はありますか。

 

上田 感覚的にやってしまっている事が多いんですけど、やっぱり相手のディフェンスラインの選手や、マークについている選手のことをよく“観察”しますね。

相手選手を“観察”する

上田選手の言う、相手を“観察”すること。これこそ、中澤さんが上田選手を高く評価するポイントです。ディフェンダーの意識が自分以外に向いた一瞬を逃さずに動き出し、パスにピンポイントで合わせるのが、上田選手のゴールの形。その為に必要なのが、相手ディフェンダーが次にどんな動きをするか、試合の中で常に観察することなのです。

 

 

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中澤 上田選手は、「ボールを持っていない時間」にディフェンダーの動き方やクセを良く観察していますよね。

 

上田 はい。試合の中で、意識的にプレーできる時間に相手について情報収集をしています。それが無意識のタイミングでそれが生きている、という感覚ですね。

 

中澤 僕もディフェンダーの目線で言うと、上田選手のような動き出しのいい選手をマークする時は、常に視野の中に入れようとプレーすると思います。そうしたディフェンスの目線も見ているんでしょうか。

 

上田 それも試合の中で情報収集しています。自分を視野に入れようとしてくるディフェンダーに対しては、動き出す距離を変えたり逆に止まってみたりして、相手の逆をつけるように意識して見ていますね。

川崎に挑み、優勝狙う

 

中澤 今シーズンのJ1、鹿島が優勝争いの重要なポジションにいると僕は思っています。しかし優勝のためには、川崎フロンターレは絶対に倒さないといけない相手ですよね。今シーズン、フロンターレに対する意気込みはありますか。

 

上田 去年のリーグ戦は1敗1引き分けでしたが、いざ試合になったら順位ほどの差は感じませんでした。でも川崎はやっぱり勝負強かった。勝ち切る強さがすごいですよね。やはり優勝には粘り強く勝ちきることが必要なんだなと思いました。今シーズンはチームとして、粘り強さといやらしさで上位をキープして、最終的に優勝に持っていきたいです。

 

 

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中澤さんいわく上田選手は、柳沢敦さん、鈴木隆行さん、興梠慎三選手、大迫勇也選手など、多くの優れたフォワードを輩出してきた鹿島の系譜を継ぐ選手。優れた“観察眼”と動き出しを武器にする22歳の、さらなる飛躍に期待がかかります。

 

上田選手以外にも、10代~20台前半の若手が台頭してきた鹿島は、王者・川崎フロンターレに挑む「対抗馬」として注目だと話す中澤さん。27日土曜日の開幕節の相手は、昨シーズン16位の清水エスパルス。こちらは日本代表ゴールキーパーの権田修一選手など多くの選手を補強。名将といわれるロティ―ナ監督を招聘しリーグ戦の「台風の目」になるのではと、中澤さんは予想しています。

 

サンデースポーツでは今シーズンも、「ボナライズ」のコーナーで「中澤目線」の分析を交えて、週末のJリーグをお伝えしていきます。お見逃しなく!

 

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サタデースポーツ/サンデースポーツ

 

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