ストーリーサッカー

苦しむ久保建英はヘタフェで何を学ぶか 現地記者の見方は

2021-02-24 午後 0:22

久保建英が苦しんでいる。

サッカー・スペイン1部リーグ、ヘタフェでプレーする久保選手は、この冬の移籍後もなかなかゴールに絡むことができていない。

ヨーロッパ屈指の強豪・レアルマドリードから期限付き移籍している立場の久保にとっては、ヘタフェで活躍することがレアル復帰のために不可欠。同じ立場のライバルがヨーロッパ各地にいる中で、レアルの戦力と認められるために、今の久保に何が必要か。現地マドリードの記者に聞いた。

レンタル選手の立場でアピールを

2月10日に行われた、ヘタフェ対レアルマドリードの試合。ベンチスタートの久保にとっては、ヘタフェで定位置を掴むため、そしてレアルのジダン監督に実力を見せるためにも印象的な活躍が求められる試合だった。出番がやってきたのは0対0で迎えた後半10分。得意の中盤右サイドに入ると、相手に囲まれながらもドリブルからチャンスメイク。しかし、15分に先制されると防戦一方となり、久保も守備に追われて試合を終えた。

 

レアル戦でも守備に追われた久保

 

ビジャレアルで出場機会を得られず、この冬にヘタフェに移籍した久保。移籍直後は得点に絡む活躍を見せたが、このところは途中出場の試合が増えている。元々ヘタフェは守備的な戦術をとるチーム。試合途中でピッチに入ってもチームがロングボール主体の攻撃をとっているため、久保は持ち味を見せられないのが現状だ。

番記者が語る久保建英の今とこれから

苦しむ久保を、地元メディアはどう見ているのか。スペインのスポーツ紙「アス」でヘタフェを23年間取材する番記者、デ・ラ・ロサ氏は、久保の現地評を次のように語る。

 

「まず、久保のデビュー戦は非常に素晴らしいものでした。1月11日のエルチェ戦。悪天候もあって、チームと1度も練習できないまま試合に臨んで、2得点に絡んだ。素晴らしい30分間のプレーでした」

 

長年ヘタフェを取材するデ・ラ・ロサ氏

 

「ポイントになったのは、3試合目のビルバオとの試合でしょう。格上のビルバオとのアウェー戦、ボルダラス監督は右サイドバックが守備で孤立しないよう、久保に守備を要求しました。この試合の後から、より久保は守備的なプレーを見せるようになりましたが、反面攻撃で脅威になることができていません。それでも監督は久保を評価していますし、今後もチームで重要な位置を占めることはできると思います」

 

格上・ビルバオとのアウェー戦がポイントに

 

そしてデ・ラ・ロサ記者は、シーズン終了までヘタフェで過ごす半年間は、久保にとって学ぶべきものがある時間になるはずだと続けた。

  

「ヘタフェでの時間は、久保にとってポジティブなものになるはずです。ヘタフェでは練習から高いフィジカル能力が求められ、スペインの中でも厳しいことで有名です。他のチームは1時間半程度で練習が終わりますが、ヘタフェでは3時間と非常に長い。それに、監督が必要と判断すればフィジカルメニューがさらに加わります。久保がこれらの練習にまじめに取り組んでいけば、選手として必ずプラスになるでしょう」

 

19歳でぶつかった壁を越えられるか

 

守備やフィジカル面での弱さは、マジョルカでスペインデビューして以来、久保のウィークポイントとして指摘されてきたこと。持ち味の高い技術を見せるだけでなく、守備に追われる苦しい時間が続く中で成長することができるか。19歳の試練のシーズンは続いている。

 

サタデースポーツ/サンデースポーツ

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