ストーリー野球

"16年ぶりの優勝へ" 新主将の決意

2021-02-17 午後 05:12

「誰よりも優勝への思いを強く持つ」

 

昨シーズン、主軸としてリーグトップクラスの成績を残した26歳がことし、キャプテンに就任した。強い決意を持ってチームを引っ張る新キャプテンが見すえるのはただ1つ、16年ぶりのリーグ優勝だ。

主将就任で心境に変化

 

沖縄で行われている阪神の1軍キャンプ。5年目の26歳、大山悠輔は毎朝、球場に一番乗りして早出の守備練習に励んでいる。キャンプでは毎年行っている“恒例行事”で、黙々と課題克服に取り組む姿は例年と変わらない。一方でことしは矢野監督から指名されてキャプテンに就任した。虎が牙をむく新しいキャプテンマークが付いたユニフォームに袖を通し、心境に変化が生まれたという。

大山 悠輔 選手

プレッシャーもあるし、不安もあるが、やるしかないと思っている。去年まではどうしても自分優先で、ことしもまずは自分がしっかりやらないといけないと思っているが、その中でもチームのことを考える比率というのが増えてきている。

チームメートのサポートを


キャプテンとして、大山が一番に心がけているのがチームメートのサポートだ。全体練習後の打撃練習では、バッティングピッチャーを買って出て練習を手伝う姿も見られた。特に気にかけているのが若手選手への目配りだ。

 

ことしの1軍キャンプには注目のルーキー、佐藤輝明をはじめとする新人選手6人や、高校卒業2年目の井上広大など、初めて1軍キャンプに参加するなど経験の少ない選手が多い。大山はしんどい練習の合間に、若手に疲れ具合を確認したり、バッティング練習が終わった選手にアドバイスをしたりと、積極的にコミュニケーションを取るように努めている。

 

大山 悠輔 選手

一緒に野球をやる中で性格を知っているのでは全然違う。若い分、やりづらい部分は必ずあると思うので、ストレスや不安をなくすのが自分の仕事。どうしたら若い選手がやりやすい環境になるかというのは常に考えている。

 

矢野 監督

大山は去年も早出の練習をするなど背中を見せていたが、キャプテンで引っ張ろうとする意識は去年からレベルが上がったなというのはすごく感じている。

姿勢だけでなく結果も

2020年10月5日 甲子園で2ランを放つ大山選手

 

キャプテンとして示したいのは姿勢だけではない。去年以上に、成績でもチームを引っ張りたいという思いが強い。大山は昨シーズン、シーズン終盤までホームラン王争いを演じ、リーグ2位に並ぶホームラン28本をマーク。打点もリーグ3位の85打点と飛躍を遂げた。

 

ことし見すえているのはもちろん、自身初のタイトルだ。そのために磨いているのが、どんなボールでも捉える「対応力」だ。フリーバッティングで意識しているのが「苦しく」打つこと。あえて自分の得意ではないミートポイントで打つ練習を重ね、体が崩されても強いスイングができるようにするのが狙いだ。

 

大山 悠輔 選手

相手ピッチャーはどうやったらバッターを崩せるかを考えて投げてくるので、すべて思ったように打てないし、体が泳いだり、差し込まれたり、そういうケースが多い。練習から“苦しく”打つことによってバッティングに幅ができる。

 

チーム全体の意識を優勝へ


誰よりもチームメートとコミュニケーションを取り、誰よりも結果にこだわる。優勝を目指す姿を率先して見せていくことで、チームメートをまとめていくのが、大山の目指すキャプテン像だ。

大山 悠輔 選手

優勝するためにどうしたらいいのか、まずはキャプテンが考えないとならない。ぼくが誰よりも強く優勝への思いを持たないと全員がより強く気持ちが向かないと思う。まずは自分が引っ張ってやっていきたい。

この記事を書いた人

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足立 隆門 記者

平成25年NHK入局。大阪府出身。
甲府局、山形局を経て、大阪局スポーツ。オリックス担当を経て阪神を担当。趣味は剣道(二刀流)。

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