HISTORY

第80回大会

2000年(平成12年)11月25日~2001年1月1日

優勝 : 鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズ史上初の3冠

Jリーグチャンピオンシップ、Jリーグカップを制してこのシーズン絶好調の鹿島アントラーズは、天皇杯でも決勝進出を果たしました。対戦相手は2年ぶりに決勝に進んだ清水エスパルス。 前半41分、ペナルティーエリア左のフリーキックを、小笠原が素早いリスタートから決めてアントラーズが先制。同点で迎えた後半4分には、鈴木の追加点でアントラーズが突き放しました。エスパルスは、小笠原の先制点が、主審が試合再開の笛を吹く前のリスタートだったとして、また鈴木が得点をあげた場面では、エスパルスの市川が自陣ゴール前で倒れているのにプレーが続行されたとして抗議しましたが、いずれも判定は覆りませんでした。 それでもエスパルスは後半36分に同点に追い付き、延長戦にもつれ込みましたが、延長前半1分に、この試合のMVPに輝いた小笠原が豪華な右足ボレーシュートを決めてVゴール。アントラーズが3対2でエスパルスを振り切りました。 この大会アントラーズは、出場停止や負傷者の続出で準決勝以降ベストメンバーを組むことができず、特に決勝では柳沢と相馬が欠場、中田浩、熊谷、名良橋はケガを抱えての強行出場でした。しかしじっくりと選手の育成に取り組んできたアントラーズは、この窮地を選手層の厚さで見事に乗り越え、Jリーグ史上初の3冠を達成しました。

第80回大会
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