HISTORY

第78回大会

1998年(平成10年)11月29日~1999年1月1日

優勝 : 横浜フリューゲルス

横浜フリューゲルス最後の勇姿

チーム事情によって、突然横浜マリノスとの合併をよぎなくされることになった横浜フリューゲルスにとって最後の公式戦となったこの大会。「これが最後」と集中力を保ち続けたフリューゲルスは、執念で決勝まで勝ち上がりました。決勝の相手は清水エスパルス。 前半、風下に位置したフリューゲルスは、立ち上がりからエスパルスの速い攻撃に苦しみ、前半13分には、エスパルス沢登に先制点を許してしまいました。しかし、フリューゲルスは前半終了直前の44分、久保山の同点ゴールで反撃ののろしをあげ、後半は一気に試合の流れをつかんで、試合の主導権を握りました。そして後半28分、永井の折り返し受けた吉田が右足でゴールを決めて逆転。天皇杯優勝の栄誉でチームの最後を飾りました。 この試合を最後に消滅する横浜フリューゲルスというチームの最後の勇姿に、国立競技場に集まった5万人を超える観客の惜しみない拍手は、いつまでも鳴りやみませんでした。

第78回大会
第78回大会