サッカー女子 皇后杯 日テレ・東京ヴェルディベレーザが優勝

サッカー女子は、ワールドカップが行われることし最初のタイトルをかけた皇后杯=全日本選手権の決勝が28日行われ、日テレ・東京ヴェルディベレーザが日本代表の選手たちの活躍で、INAC神戸レオネッサに4対0で勝ち、2大会ぶり16回目の優勝を果たしました。

皇后杯の決勝は28日午後、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われ、この大会で優勝を重ねてきたベレーザとレオネッサが対戦しました。
女子の日本代表「なでしこジャパン」の池田太監督が視察に訪れる中、ベレーザは前半39分に、今大会得点ランキングトップの6得点を挙げている日本代表のエース候補、植木理子選手がクロスボールを右足であわせて4試合連続となるゴールを決めて先制しました。
さらに植木選手は、後半の立ち上がりにもこの試合2点目となるゴールを決めてリードを広げました。
このあとも去年10月の遠征で初めて日本代表に選ばれ、27日に19歳になったばかりの藤野あおば選手などが追加点を奪い、ベレーザが4対0で勝って2大会ぶり16回目の優勝を果たしました。
レオネッサは、WEリーグで今シーズン負けなしと抜群の安定感を見せてきましたが、この試合ではベレーザの連動してボールを奪いにくる守りにリズムをつくれず、後半はほとんどチャンスがなく、守備陣も集中力を欠いて失点を重ね、6大会ぶりの優勝はなりませんでした。
植木理子「日頃の積み重ねが生んだゴール」
この大会8点をあげて得点王となり、決勝も2得点でチームの優勝に貢献した日テレ・東京ヴェルディベレーザの植木理子選手は「チームメイトがいつも自分のことをしっかり見てくれているので1点目の時も絶対にボールが来ると信じていたし、本当に日頃の積み重ねが生んだゴールを生んだと思う」と振り返りました。
そのうえで、現在、シーズン前半のWEリーグでの戦いも見据えて、「チームがタイトルから遠ざかっていたので本当にうれしいが、まだまだ今シーズンは終わっていないので切り替えないといけない。きょうだけは優勝の味をしっかり味わって帰りたいと思う」と話していました。
女子日本代表 池田監督「全員に刺激を与えてくれた」
女子の日本代表「なでしこジャパン」の池田太監督は、ことし7月に開幕するワールドカップで代表入りが期待される選手が多くいるチームどうしの決勝を視察したあと取材に応じ、「タイトルがかかった中での独特の緊張感を経験し選手たちはまた成長できると思う。チームの中でそれぞれに与えられた役割があると思うがケガなく準備してそれぞれ成長していってほしい」と話しました。
そのうえで、代表選考については、「改めて国内の試合でも力を発揮している選手もいるとわかったし、まだトレーニングキャンプや遠征もあって最終メンバーが決まっているわけでもないので全員に刺激を与えてくれたと思う」と話していました。