競泳 瀬戸大也が好タイムで優勝 男子200m個人メドレー

競泳のトップ選手が出場する大会の男子200メートル個人メドレーで、瀬戸大也選手が好タイムをマークして優勝しました。
競泳の国内トップ選手が出場する『北島康介カップ』は20日から東京 江東区の東京辰巳国際水泳場で行われ、22日が最終日です。
男子200メートル個人メドレーには、この種目で4年前の世界選手権の金メダリストで、東京オリンピック4位の瀬戸選手が出場しました。
瀬戸選手は、年末年始にオーストラリアで強化合宿を行い疲労がある中でのレースでしたが、決勝ではスタートから飛び出すと、力強いストロークの泳ぎでほかの選手を引き離し、1分56秒72と好タイムをマークして、2位に3秒以上の差をつけて優勝しました。

また、男子200メートル平泳ぎには、過去にこの種目の世界記録を出したものの東京オリンピックには出られず、ことしの世界選手権出場を目指す渡辺一平選手と、日本記録保持者で東京オリンピック出場後、昨シーズンは腰のけがで日本代表入りを逃した佐藤翔馬選手の、復活を目指す2人が出場しました。
決勝のレースでは、持ち味の前半から飛ばす佐藤選手に対して渡辺選手も食らいつき0秒22の差で前半を折り返すと、後半も互いに譲らず2分8秒55の同着でともに優勝となりました。
瀬戸「疲労感はあったがその中で実力を確認できた」

200メートル個人メドレーで優勝した瀬戸大也選手は「きょう出せるパフォーマンスは出せたかなと思う。1分57秒台は出したいと思っていたので、疲労感はあったがその中で実力を確認できたレースができた」と納得の表情で話しました。
そして、これまでの強化トレーニングを踏まえ「筋力の向上が目に見えていて、地力という意味でもタイムが出たと思うし、余力がある泳ぎができている。キレを出すことができればもっといいタイムが出ると思う」と話していました。
同着優勝 佐藤「電光掲示板を見てびっくり」
男子200メートル平泳ぎで同着優勝した佐藤翔馬選手は「最後は激戦になると思ったが、ここまで接戦で同着になると思わなかった。電光掲示板を見てびっくりした」とレースを振り返りました。
そして、「ことし大事にしたいこととして全部の試合で勝ちきることを目標にしていて、きょうは勝ちきれなかったので、そこはまた次、しっかり頑張りたい。ちょっと復調の兆しが見えてきた部分があった」と話していました。
同着優勝 渡辺「チャレンジャーとして強化していきたい」
男子200メートル平泳ぎで同着優勝した渡辺一平選手は「佐藤選手がどの辺にいるか見ながらレースが進んでいて、ラストで競っているのは分かっていたが、体がきつい中で、最後は思うように泳げなかった」と振り返りました。
そのうえで「同着優勝だが、ねらっていたタイムにはほど遠く、勝ちきることが必要だったと思う。2019年以降、日本代表に入れていないので、自分自身、強い気持ちに変えて、チャレンジャーとして強化していきたい」と決意を新たにしていました。