横綱 照ノ富士が秋場所を休場 ことしの春場所以来 13回目
大相撲の横綱 照ノ富士が両ひざのけがのため、秋場所10日目の20日から休場することになりました。
照ノ富士は2場所ぶりの優勝を目指した今場所、2日目に翔猿に初黒星を喫し、5日目に玉鷲、6日目に宇良、9日目の19日は高安といずれも平幕力士に敗れ、5勝4敗となっていました。
照ノ富士は20日、千葉県内の病院で両ひざのけがのため3週間の安静と治療が必要と診断され、日本相撲協会に休場を届け出て10日目の20日から休場することになりました。
照ノ富士の休場はことしの春場所以来13回目で、横綱に昇進した去年の秋場所以降では2回目です。
今場所は横綱が不在となりました。
照ノ富士と20日対戦する予定だった関脇の大栄翔は不戦勝となります。
伊勢ヶ濱親方「場合によっては手術も必要に」
横綱 照ノ富士の師匠、伊勢ヶ濱親方は報道陣の電話取材に応じ、照ノ富士が19日取組を終えたあと、みずから休場を申し出てきたことを明かしました。
両ひざの「変形性膝関節症」と右ひざの「骨挫傷」と診断されたひざの状態について伊勢ヶ濱親方は「前から痛いのはわかっていた。痛いのを我慢してステロイドなどを注射しながらやっていたが、病院ではこれ以上ステロイドを打つとじん帯などが弱くなると言われた」と明かしました。
また「ひざはどちらも悪いが、右のほうが悪い。両ひざの骨が完全にずれている」と話しました。
そのうえで「休養とかではなくきちっと治さないといけない。場合によっては手術も必要になってくる。炎症は何日間かで止まると思うが、それからあとはどうするかしっかり考えてやっていかなければならない」と話しました。
これまでもひざのけがに苦しんできた照ノ富士は、平成29年以降、糖尿病などもあって休場を繰り返して大関から陥落し、平成31年の春場所で序二段まで番付を下げました。
その後、復活して番付を上げ、去年の秋場所から横綱として土俵に上がっていました。