NHK sports

夏の全国高校野球 仙台育英が鳥取商に勝ち3回戦進出

野球 2022年8月11日(木) 午後1:17
夏の全国高校野球 仙台育英が鳥取商に勝ち3回戦進出

夏の全国高校野球、大会6日目の第1試合は宮城の仙台育英高校が鳥取商業に10対0で勝って、3回戦に進出しました。


仙台育英は先発した2年生の高橋煌稀投手が140キロ台のストレートを軸に5回をヒット1本、無失点と好投しました。

打線は互いに無得点で迎えた6回、4番の齋藤陽選手のタイムリーヒットで先制すると、その後も連続タイムリーやスクイズなどでこの回5点を取りました。

さらに仙台育英は8回にも8人連続でヒットが出て、5点を追加しました。

投げては6回以降、4人のピッチャーが無失点でつなぎ、仙台育英が10対0で鳥取商業に勝って3回戦に進出しました。

11年ぶりの夏の甲子園出場となった鳥取商業は、先発した2年生の山根汰三投手が伸びのあるストレートにカーブやフォークボールを織り交ぜ、6回途中1失点と好投しました。

しかし打線が、いずれも速球が140キロを超える仙台育英の5人の投手に三振14個、ヒット2本に抑えられ、得点を奪えませんでした。


仙台育英 先発の高橋投手「90点ぐらいの出来」


仙台育英の先発で、2年生の高橋煌稀投手は「後ろには古川翼投手をはじめ、いい投手が控えてるので、ひとつひとつのイニングを全力で投げました。1回にフォアボールを出してしまって緊張しましたが、そのあとはストレートで押していけました。ストライクゾーンにストレートで勝負する自分の持ち味が出せたので、90点ぐらいの出来だったと思います」とみずからのピッチングを振り返りました。

小学生の頃からバッテリ-を組んでいるキャッチャーの尾形樹人選手については「小学校から一緒にやっていて、ほかのキャッチャーより信頼していますし、安心して投げられます。ずっと一緒に頑張ってきたので、甲子園というすばらしい場所でともにプレーできて本当によかったです」と話していました。


仙台育英 古川投手「守備から流れをつくり1戦必勝で」


6回から2人目として登板し、2イニングを無失点に抑えた、仙台育英のエース、古川翼投手は「5回までなかなか試合が動かない中で、先発の高橋煌稀投手がふんばってくれていて、チームに流れを持ってこられるようマウンドに上がりました」と話しました。

そのうえで「きょうは自分が出せるものは出せましたが、もっといいピッチングができると思います。次も厳しい試合になると思うので、守備から流れをつくって、一戦必勝で戦いたいです」と3回戦への意気込みを話していました。


仙台育英 齋藤選手「ここぞで1打を打てれば勝てる」


仙台育英の4番で、6回に先制のタイムリーヒットを打った齋藤陽選手は「3番の秋元響選手がバントで送ってランナーを三塁に進めてくれたので、きょう当たっていた秋元選手の分まで打とうと打席に入りました。最低でも外野フライで1点を取るという意識でしたが、ヒットとなり、いい形で点が取れたと思います」と話しました。

3回戦に向けて「自分はつなぎの4番でホームランなどの長打はないですが、ここぞで1打を打てれば勝てると思っています。次の試合ではできるだけ早く先制して、投手陣を楽にして守り勝つ、自分たちの試合をしたいです」と話していました。


仙台育英 須江監督 ベンチ入り18人全員起用「出せてよかった」


仙台育英の須江航監督は、ベンチ入りの選手を含めて合わせて18人全員を起用したことについて「選手たちは入学から新型コロナに非常に苦しんだ世代なので、きょうはどんな展開になっても全員出したいと思っていました。それができて一番よかったです」と話しました。

先制点を奪い、合わせて5点をリードした6回の場面について「前半は監督の私自身のミスもあり、点数が取れませんでした。選手がボールをよく見極め、打つべきボールを打ってくれた結果だと思います。選手のおかげです」とねぎらいました。

そのうえで「走塁は少し積極性に欠き、守備も軽率なエラーが出てしまいました。もう一度ここで気を引き締め、自分たちが何を積み上げてきたのかを忘れずに戦いたいです。明秀日立高校は優勝候補のひとつだと思いますので、なんとか食らいついていきたいです」と意気込みを語りました。


鳥取商 先発の山根投手「これから成長していきたい」


鳥取商業の先発で2年生の山根汰三投手は「負けてしまって悔しいのが一番です」と振り返ったうえで、6回途中1失点にまとめたことについては「コントロールで打たせて取るのが自分のピッチングだと思っています。しっかりキャッチャーが構えているところに投げられたのでよかったです」と振り返りました。

そして「インコースにしっかり投げられたときは相手バッターも苦しんでいたと思いますが、ボールの威力がまだ全国レベルには達していないので、これから成長していきたいです」と決意を新たにしました。


鳥取商 岩崎投手「この夏にすべてをかけていた」


鳥取商業のエース、岩崎翔投手は「甘い球を芯で捉えられ、相手はとてもレベルが高いなと感じました。この夏にすべてをかけていたので、とても悔しいです」と試合を振り返りました。

中学時代からバッテリーを組んできた、キャッチャーの前田笑選手については「きょうも『せっかくの舞台なので楽しもう』と声をかけてもらい、笑のミットに迷いなく投げ込みました。『6年間バッテリーを組んでくれて本当にありがとう』と伝えたいです」と話していました。


鳥取商 渡辺監督「全国基準ですべてを考え直して」


鳥取商業の渡辺達郎監督は「仙台育英高校はレベルの高い投手陣で、完敗でした。打線がここまで対応できなかったのはとても悔しいです」と振り返りました。

そのうえで「3年生はきょうの試合を通じて、このレベルの相手とどう戦っていけばよいかを、下級生に伝えてくれたと思います。特に打線は全く通用しなかったので、もう一度、全国基準ですべてを考え直して、一から頑張りたいです」と話していました。


仙台育英 5投手が無失点で継投 “一人ひとりがエース”


今大会の初戦を快勝した仙台育英は、いずれも140キロ台のストレートを投げる5人のピッチャーが無失点でつなぎ、“一人ひとりがエース”と臨む全国屈指の投手陣が層の厚さを見せました。

大事な初戦の先発マウンドを託されたのは、2年生の高橋煌稀投手でした。

打線が、2回の1アウト一塁三塁の場面でスクイズに失敗してダブルプレーとなるなど流れをつかめない中、高橋投手は「後ろにいい投手が控えているので、1つ1つのイニングを全力で投げました」と強気のピッチング。

140キロ台の力強いストレートをコントロールよく投げ込み、5回まで投げて鳥取商業打線をヒットわずか1本で無失点に抑え、先発の役割を十分に果たしました。

そして、6回からは予定どおり背番号1の古川翼投手がマウンドに。

「守備から流れをつくる」と、わずか7球で6回を抑えると、そのウラに打線が一気に5点をあげて試合を優位にしました。

8回にはサウスポーの仁田陽翔投手、9回には斎藤蓉投手と湯田統真投手の投手リレーで得点を与えませんでした。

5人のピッチャーを全員起用し、合わせて14個の三振を奪った仙台育英。

須江航監督は「後ろに控える古川投手が安定していますし、継投で戦おうと準備をしてきました」と話したうえで「今後は、5人が誰でも先発する可能性があります。相手がどういうチームか分析して選択したいと思います」と今後の起用について触れました。

背番号1の古川投手は投手陣について「マウンドに立ったら“一人ひとりがエースだ”という気持ちで投げるように話をしています。守備から攻撃に流れを持っていけるような投球ができればいいと思います」と話していました。

新型コロナの影響で苦しんだ世代だからこそ、ベンチ入りの選手18人全員を起用した須江監督。

その中で5人の投手すべてが初戦で甲子園のマウンドを踏み、悲願の東北勢初の優勝に向けて、全国屈指の投手陣で3回戦に臨みます。


関連キーワード

関連ニュース

関連特集記事