飛び込み日本選手権 男子板飛び込み決勝で玉井陸斗は3位
宇都宮市で行われている飛び込みの日本選手権は、2日目の6日、男子板飛び込みの決勝が行われ、先月、世界選手権の高飛び込みで銀メダルを獲得した玉井陸斗選手が3位に入りました。
飛び込みの日本選手権は、5日に宇都宮市で開幕し、7日まで3日間の日程で行われます。
大会2日目の6日は男子板飛び込みの決勝が行われ、世界選手権の高飛び込みで銀メダルを獲得し、2種目でオリンピック出場を目指す玉井陸斗選手が出場しました。
玉井選手は、4回目の演技で後ろ向きに踏み切って後ろに2回転半する205Bを決めて76.50をマークしてトップに立ちました。
しかし、5回目では前向きに踏み切ってひざを抱え後ろ向きに3回転半する307Cでミスをして順位を落とし6回目の演技で80点を超える得点をマークしましたが及ばず3位でした。
優勝は、世界選手権でこの種目6位の坂井丞選手、2位は世界選手権で12位の須山晴貴選手でした。
また、女子高飛び込みの決勝には、世界選手権でこの種目6位で、大会後に新型コロナウイルスに感染した荒井祭里選手が出場しました。
十分な調整ができていない中、最後の5回目の演技で後ろ向きに踏み切って後ろ向きに2回転半周りながら1回転半ひねる「5253B」で73.60をマークして、2位とおよそ5点差の接戦を制し6連覇を達成しました。
玉井陸斗「5本目まで1位だったのですごく悔しい」
板飛び込みで3位だった玉井陸斗選手は「5本目を飛び終わるまでは1位にいたのですごく悔しい」と率直な思いを話しました。
課題にしている307Cが失敗したことについては「予選で失敗して決勝は同じことをしないように回転をできるだけ回そうと意識した結果、失敗した」と反省していました。
玉井選手は板飛び込みでもパリオリンピック出場を目指しているということで「今は日本3位という結果でまだまだだが、2年はあるのでしっかりと差を埋めていきたい」と先を見据えていました。
そして、7日の高飛び込みに向けては「3連覇しているので、途切れさせないようにしたい。自分らしい演技をしたい」と意気込んでいました。
優勝の坂井丞「世界でも戦っていける」
男子板飛び込みで優勝した坂井丞選手は「玉井選手には負けたくない、負けるわけにはいかないという気持ちはすごく大きかった。やるからには1番になりたいし、海外でもメダルを取りたい気持ちは変わらない。日本でこういう試合をしていれば、世界で戦っていける」と話していました。
女子高飛び込み 荒井祭里「6連覇できて本当にうれしい」
女子高飛び込みで6連覇を達成した荒井祭里選手は「去年5連覇して、自分にさらにプレッシャーがかかっていたが、6連覇できて本当にうれしい」と率直な思いを話しました。
また7月まで行われた世界選手権のあと、新型コロナウイルスに感染し、一時は隔離されていたということで「調整がうまくできていない中での試合だったので、90%が不安だった。周りの選手がすごく技を決めてくるのはわかっていたので、それが逆にいい刺激になって頑張れたと思う」と話しました。
そして7日のシンクロ高飛び込みについては「世界選手権で4位までいけたので、それを自信にして観客にいい演技を見せつけたい」と意気込んでいました。