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2025年の陸上世界選手権 開催地選定で評価委 国立競技場を視察

陸上 2022年5月26日(木) 午後7:33
2025年の陸上世界選手権 開催地選定で評価委 国立競技場を視察

2025年に行われる陸上の世界選手権の開催地選定の一環で、世界陸上競技連盟の評価委員会が、東京の国立競技場などの視察を行いました。課題となっていた国際大会の開催に必要なサブトラックの確保について、日本陸上競技連盟は、国立競技場から2キロほど離れた代々木公園にある陸上競技場などの活用を検討しているということです。


日本陸連は、2025年に行われる陸上の世界選手権について、東京の国立競技場での開催を目指しています。

この大会の開催地の選定にあたり、世界陸連の評価委員会のメンバー5人が視察のために来日していて、26日は国立競技場などを訪れました。

競技場のトラックでは、2011年の世界選手権の男子ハンマー投げで金メダルを獲得した、スポーツ庁の室伏長官が評価委員会を迎え「去年の東京オリンピック・パラリンピックをコロナ禍の困難な状況下で安全、安心に開催することができた。政府としても、レガシーを継続的に国内外で発信していくことが重要だと考えている」とアピールしていました。

視察には、娘を育てながら東京オリンピックに出場した、女子100メートルハードルの寺田明日香選手も同行し「去年のオリンピックは、国立競技場に多くの観客に入って見てもらうことができなかった。2025年の世界選手権は、多くの観客が入る中で選手たちも楽しんでほしいし、スポーツファンも楽しむ機会になってほしい」と話していました。

視察終了後、日本陸連は、課題となっていた国際大会の開催に必要なサブトラックの確保について、国立競技場から2キロほど離れた代々木公園陸上競技場、通称「織田フィールド」や、東京体育館の陸上競技場などの活用を検討していることを明かしました。

26日の視察では、評価委員会のメンバーなどを案内したということです。

2025年の世界選手権をめぐっては、おととし、世界陸連のセバスチャン・コー会長が、東京大会のレガシーとして国立競技場を使って開催することを提案していました。

開催地は、ことし7月に決まる予定で、国内での開催が実現すれば、1991年の東京、2007年の大阪に続いて3回目となります。


日本陸連 会長 “東京はノウハウを持っている”


視察に同行した日本陸連の尾縣貢会長は「東京オリンピック・パラリンピックのレガシーをいかに後世に伝えていくかという点で、世界選手権を行うことでスポーツを文化にするきっかけになる」と開催の意義を強調しました。

そのうえで、いずれも夏のオリンピック開催地の北京やロンドンを例に挙げ「北京、ロンドンはオリンピックのレガシーとして世界選手権を行っている。東京もそれだけのノウハウを持っているから、その点では確実に優位かと思う」と手応えを示していました。


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