ニュース野球

ヤクルト 逆転サヨナラ負けの流れ断ち切る 日本シリーズ

2021-11-22 午前 01:14

  

ヤクルトは初戦の逆転サヨナラ負けの嫌な流れを断ち切って接戦を制し、対戦成績を五分に戻しました。 ふだんはクールな高津監督がお立ち台で興奮を隠せないように「きのうの負け方が気になったが切り替えて新しいゲームに選手みんながいい形で入ってくれた」と試合を振り返りました。


まず、オリックスに流れを渡さなかったのは先発で起用された6年目の高橋奎二投手でした。

高津監督の2軍監督時代からの教え子は「サヨナラ負けしたので、きょうは絶対やり返す気持ちだった」と強い気持ちでマウンドに立ちました。

序盤は毎回ランナーを背負う苦しいピッチングとなりましたが要所を締めて得点を与えませんでした。

そして、オリックスの先発宮城大弥投手との投手戦になる中「自分が先に降りるものか」とみずからを奮い立たせ、尻上がりに調子を上げていきました。



そしてヤクルトに一気に流れを引き寄せたのは39歳の青木宣親選手でした。

高津監督とも一緒にプレーしたことのあるベテランは、前夜の逆転サヨナラ負けを引きずらないよう、「このプレッシャーを意気に感じてプレーしていこう」と試合前によびかけチームメートを鼓舞したといいます。

0対0の緊迫した展開が続く中8回、味方がフォアボールとヒットでつなぎ、2アウト一塁二塁で回ってきた青木選手の第4打席。

ここまで3打席連続で凡退していた青木選手は「つないでつないで自分にまわってきた。勝つにはここしかない」とずっと待っていた甘く入ったストレートにここいちばんの集中力でバットを出しました。

打球はつまった当たりとなりましたが、外野に落ちて均衡を破るタイムリーヒットに。

3年前に大リーグから復帰し初めて日本シリーズを戦う青木選手の気持ちの入った一打を高津監督は「決して当たりはよくなかったが本当に気持ちでというか、力強く気持ちで押し込んだヒット」とたたえました。



このあと高橋投手がプロ初完封で試合を締めたヤクルト。

高津監督はまな弟子の力投に「よくここまで投げました。よく投げられるようになりました。ずっと鍛えてきた成果がきょうでたのかな」と目を細めました。

ヤクルトは相手の本拠地で対戦成績を五分に戻し、東京でのホームゲームに臨みます。


関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス