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ウエイトリフティング全日本 五輪銅の安藤美希子 10回目の優勝

2021-11-20 午後 07:47

  

東京オリンピックのウエイトリフティングで銅メダルを獲得した安藤美希子選手が、オリンピック後の初めての実戦として全日本選手権に出場し、10回目の優勝を果たしました。


東京オリンピックの女子59キロ級で銅メダルを獲得した安藤選手は、新潟県津南町で開かれている全日本選手権で、オリンピックのあと初めての実戦に臨みました。

オリンピックよりも1つ下の階級となる女子55キロ級に出場し、バーベルを一気に頭上に挙げる前半の「スナッチ」では、2回目で84キロを成功させて2位で後半に進みました。

そして、バーベルをいったん肩まで持ち上げたあと頭の上に挙げる得意の「ジャーク」では、2回目に110キロを成功させて、この時点で合計194キロとなり逆転での優勝を決めました。

3回目の試技では、日本新記録となる115キロに挑戦しましたが失敗に終わりました。

安藤選手は、ほかの階級を含めてこの大会、8年連続10回目の優勝を果たしました。

一方、会場では、18日に引退会見をした三宅宏実さんが所属チームのコーチとして選手の様子を見守っていました。


安藤選手「優勝はしたが納得のいく結果ではない」


全日本選手権で10回目の優勝を果たした安藤美希子選手は「自分の中で目標にしていた日本記録の更新ができなかったので、最低限、優勝だけはできたが、全く納得のいく結果ではなかった」と淡々とした表情で話しました。

銅メダルを獲得した東京オリンピックの時よりも1つ下の階級に出場したことについては「オリンピック直前の右ひざのけがが完治しているわけではなく、練習も大会直前から始めた状態で、練習を始めようと思った時の体重が57キロくらいだった。もともと55キロ級に挑戦してみたいという気持ちもあったので、この階級に出場している大学の後輩にもうひと頑張りしてほしいという思いもあり、自分が壁になれたらと思って出場した」と理由を説明しました。

今後に向けては「12月に国際連盟が3年後のパリオリンピックで実施する階級を発表すると聞いているのでどの階級に出場するのかはそれから決めたい。まずは、けがの完治と自分が持っているベストの記録に戻すことを最優先にして、パリオリンピックで東京大会の銅メダル以上を目標に頑張っていきたい」と意気込みを話していました。


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