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米バイデン大統領 北京オリンピック「外交的ボイコット」検討

2021-11-19 午後 06:39

  

アメリカのバイデン大統領は、来年2月の北京オリンピックについて、中国の人権状況を理由に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を検討していると明らかにしました。 「外交的ボイコット」に踏み切れば、中国との間で新たな対立を招く可能性もあり、その対応に関心が集まっています。


アメリカの新聞、ワシントン・ポストなどは今週、来年2月に開かれる冬の北京オリンピックをめぐり中国の新疆ウイグル自治区での人権問題などを理由にバイデン政権が政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」をする方向で検討していると報じました。

選手団は派遣する方針だとしています。

これについてバイデン大統領は18日、ホワイトハウスで「外交的ボイコットを支持するか」と記者団に問われたのに対し「検討している」と明らかにしました。



また、ホワイトハウスのサキ報道官は記者会見で「新疆での人権侵害を深刻に懸念している」としたうえで「北京オリンピックへの参加のあり方を考えるにあたってはさまざまな要因があり、現時点で言えることはない。大統領の判断にゆだねたい」と述べ、大統領が今後、判断することになるという考えを示しました。

バイデン大統領は今週、中国の習近平国家主席とオンラインでの初の首脳会談を行いましたが、ホワイトハウスは北京オリンピックについては話し合われなかったとしています。

アメリカが「外交的ボイコット」に踏み切れば、中国との間で新たな対立を招く可能性もあり、その対応に関心が集まっています。


岸田首相「日本の立場で考える」


岸田総理大臣は、19日午前、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「それぞれの国において立場があり、考えがある。日本は日本の立場で、ものごとを考えていきたい」と述べました。


松野官房長官「日本の対応 現時点で決まっていない」


松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「北京オリンピックへの各国の対応について、コメントすることは差し控えたい」と述べました。

そのうえで「日本の対応については、現時点で何ら決まっていることはない。わが国としては、オリンピック・パラリンピックの理念にのっとり、平和の祭典として開催されることを期待する」と述べました。


林外相「要人の出席は未定」


林外務大臣は、閣議のあとの記者会見で「北京大会への各国の対応について、コメントをすることは差し控えたい。わが国としては、北京大会がオリンピックとパラリンピックの理念にのっとって、平和の祭典として開催されることを期待している。わが国の要人の出席については、現時点で何ら決まっていることはない」と述べました。


中国「内政干渉 決して容認できない」


中国外務省の趙立堅報道官は、19日の記者会見で「純粋に中国の内政であり、いかなる外国勢力の、いかなる名目や方法による干渉も決して容認できない。アメリカは、新疆ウイグル自治区で『ジェノサイド』や強制労働が起きているとわい曲しているが、中国人民から言わせれば笑い話だ」と述べ、反発しました。

そのうえで趙報道官は「北京オリンピックとパラリンピックは、世界各国の選手のための舞台であり、選手こそが主役だ。スポーツの政治化はオリンピック精神に反し、各国の選手の利益を損なう」と述べ、名指しは避けながらもバイデン大統領の発言を批判しました。


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