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サッカー日本代表 オマーンに1対0で勝利 グループ2位に浮上
2021-11-17 午後 0:35

サッカー日本代表は16日、ワールドカップアジア最終予選の第6戦としてアウェーでオマーンと対戦して1対0で勝ち、無条件でワールドカップの出場権を獲得できるグループ2位に浮上しました。
ここまで3勝2敗で3位の日本は16日、前回、ホームで敗れたオマーンとアウェーで対戦しました。
日本の先発メンバーは前回のベトナム戦からは、累積警告で出場停止の守田英正選手に代わって柴崎岳選手が入りました。
日本は前半、サイドから攻めてシュートにつなげましたが得点を奪えず0対0で折り返しました。
後半からは途中出場した代表初選出の三笘薫選手が得意のドリブルで左サイドから積極的に仕掛けて攻撃にリズムを生み出しました。
そして、試合終盤に左サイドでパスを受けた三笘選手がクロスボールを上げると伊東純也選手が合わせて先制点を挙げました。
守備ではセンターバックの吉田麻也選手と冨安健洋選手を中心に無失点で守り切り、日本が1対0で勝ちました。
日本は最終予選の通算成績を4勝2敗として勝ち点を「12」とし、無条件でワールドカップの出場権を獲得できるグループ2位に浮上しました。
首位は勝ち点16のサウジアラビアで3位が勝ち点11のオーストラリア、4位が勝ち点7のオマーン、5位が勝ち点5の中国、最下位が勝ち点0のベトナムとなっています。
ワールドカップアジア最終予選、日本の試合は残り4試合となり、いずれも来年1月から3月にかけて行われます。
攻撃陣に刺激を与えた代表初選出 三笘薫
16日の試合前までに最終予選の5試合で4得点だった攻撃陣に刺激を与えたのが後半から出場した代表初選出の三笘薫選手でした。
三笘選手はスピードと巧みな技術を駆使したドリブル突破からのシュートやパスが持ち味でこの夏に移籍したベルギーのチームでは1試合3得点のハットトリックもマークしています。
森保監督がその三笘選手を投入したのは後半開始から。サイドからの攻撃を強化することが狙いでした。森保監督からは「どんどん仕掛けるように」と声をかけられてピッチに送り出されました。
三笘選手は「最初のプレーが大事で流れを持って来やすいので意識した」と後半開始30秒で左サイドからスピードに乗ったドリブルで相手の選手を抜くなど緩急をつけたドリブルを何度も仕掛けてチャンスを生み出し、攻撃を活性化させました。
そして後半36分、相手陣内でボールを奪った左サイドバックの中山選手からパスを巧みにトラップするとすぐに左足でクロスボールを送り、伊東純也選手の決勝ゴールをアシストしました。
三笘選手は「勝利することが一番大事なので1つ、アシストで貢献できてよかった。ただ、この試合でそこまで周りの評価も変わると思っていないし、より競争が激しくなると思っているのでそこに勝っていけるようにしたい」と気を緩める様子はありませんでした。
最終予選6試合を終えて5得点と得点力不足という課題はまだ残りますが、攻撃陣に頼もしい新戦力が加わりました。
伊東純也「勝ち点3を取ることが大事」
2試合連続ゴールの伊東純也選手は「クロスボールに入れるようにねらっていたが三笘選手からいいボールがきた。最終予選の厳しい戦いでは勝ち点3を取ることが大事。2位と順位が入れ代わったことがすべてだ」と話していました。
吉田麻也「まだまだ油断できない」
キャプテンの吉田麻也選手は「最終的にサイドから打開できたが苦しい試合だった。アウェーという環境が難しい中で、我慢して我慢して勝ち点『3』を取れたことは非常に大きい。順位が入れ代わったことも自分たちにとって大きい。ただ、内容に関しては満足していないので、これからは試合を支配できるようにしていかなければ苦しくなる」と振り返りました。
今後に向けては「9月、10月、11月とハードなスケジュールをこなしたあとなので、来年1月の試合はいいコンディションでゲームに向かっていかなければいけない。まずはホームの2試合で確実に勝っていきたい。まだまだ油断できないので気を引き締めていきたい」と話していました。
森保監督「目の前の一戦をチーム一丸で」
森保一監督は「勝利を目指して戦い続けてくれたことがゴールにつながった。グループ2位に上がったが、われわれが油断したりスキを見せたりすればすぐに順位は入れ代わる。目の前の一戦をチーム一丸となってタフに粘り強く戦い抜くことをやり続ける」と話していました。