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プロ野球 10・11月 月間MVP オリックス山本由伸が4回連続受賞
2021-11-09 午後 08:39

プロ野球の10月と11月の月間MVPが発表され、パ・リーグの投手部門ではオリックスの山本由伸投手が4回連続で受賞しました。
山本投手は先月、4試合に先発してリーグトップに並ぶ3勝を挙げ、奪った三振の数はリーグトップとなる「32」、防御率はリーグ2位の0.84と抜群の内容でした。
中でも優勝争いが白熱する中で迎えたチームの最終戦、先月25日の楽天戦では、今シーズン4回目の完封勝利を挙げ、みずからの連勝を球団新記録となる「15」に伸ばすなど、山本投手の活躍は25年ぶりとなるチームのリーグ優勝の原動力となりました。
山本投手は6月と7・8月、それに9月に続いて4回連続の受賞です。
4回連続での受賞は平成25年に5回連続で受賞した楽天の田中将大投手以来、パ・リーグで2人目です。
パ・リーグの打者部門では、日本ハムの近藤健介選手が出場した23試合のうち20試合でヒットを打ち、打率3割5分1厘をマークして選ばれました。
近藤選手はプロ10年目で初めての受賞です。
セ・リーグの打者部門ではDeNAの牧秀悟選手が初めて選ばれました。
牧選手は19試合すべてに出場し、リーグトップとなる打率4割5分2厘をマークしました。
また先月26日には今シーズン35本目のツーベースヒットを打ち、長嶋茂雄さんが昭和33年にマークしたセ・リーグの新人の最多記録を更新しました。
セ・リーグの投手部門では阪神のルーキー伊藤将司投手が5試合に登板し、リーグトップに並ぶ3勝を挙げ、防御率0.98と安定したピッチングをみせ初めて受賞しました。
オリックス 山本由伸「1勝の重みを感じながら野球できた」
オリックスの山本由伸投手は「シーズン終盤に優勝争いをすることが初めてで、1勝の重みを感じながら野球ができたのでいい経験になりました。最後の1か月までいい状態で野球ができたことにすごくうれしさを感じます」と話していました。
また、10日から始まるクライマックスシリーズファイナルステージに向けては「とにかく全力で楽しむことを忘れず、勝利に向かって思い切り投げたいと思います。日本一をとれたらというか、とるつもりでやろうと思っています」と意気込みを語っていました。
DeNA 牧秀悟「すごい選手がいる中でとれたのはうれしい」
DeNAの牧秀悟選手は「すごい選手がいる中で月間MVPがとれたことはうれしい」と喜びを口にしました。
10月に4割以上の打率をマークし、終盤にはルーキーながら4番も務めたことについて「とにかくチャンスでしっかり打たないといけないという4番の役割があるが、そこで集中できた。前にも後ろにもいいバッターがいたので楽に打席に入ることができた」と振り返りました。
また、来シーズンに向けては「まずは1年間を通してけがをしない体作りをしていきたい。ことしはオープン戦前に調子の悪い時期があったので、そういう時期をなくしたい」と意気込んでいました。
阪神 伊藤将司「必死に投げた結果が受賞に結び付いてよかった」
阪神の伊藤将司投手は「チームが優勝を争っているときに必死に投げた結果が受賞に結び付いてよかった。低めに集めるピッチングが後半戦はできていたので、それがよかったと思う」と喜びを語りました。
また今シーズン、入団時に掲げた目標のふた桁10勝をマークし「いいときも悪いときもあった中、目標だったふた桁勝利をあげることができてよかった。自己採点は100点でお願いします」と笑顔で話していました。
日本ハム 近藤健介「素直にうれしく思います」
プロ10年目で初めての受賞となった日本ハムの近藤健介選手は「縁がない賞だと思っていたので、素直にうれしく思います。2017年の調子が良い時に、この賞に届かず、これで獲得できなかったら無理だなと思っていたので、少しびっくりしています。今年はチームとして、なかなか得点を取れなかったので、もう少し得点に貢献できる打撃をこのオフに突き詰めていきたいです」と球団を通じてコメントしました。