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パラ競泳 7種目で日本記録の一ノ瀬 現役引退「やり尽くした」

2021-10-29 午後 07:02

  

パラ競泳の7種目で日本記録を持つ24歳の一ノ瀬メイ選手が現役を引退することになり、記者会見で「水泳でできることは、すべてやり尽くした」と話しました。


生まれた時から右腕のひじから先がない一ノ瀬選手は、京都市出身の24歳。

パラ競泳では、200メートル個人メドレーなど、7種目で日本記録を持っています。

リオデジャネイロパラリンピックで8種目に出場し、女子400メートルリレーで6位に入賞しましたが、東京パラリンピックでは代表を逃していました。

一ノ瀬選手は29日、所属する近畿大学で引退発表の記者会見を開き「水泳でできることは、すべてやり尽くした。パラリンピックを目指し始めた9歳の自分からは、想像できない景色を見ることができたのは、皆様のおかげです。振り返ったときに一つも後悔はなく、本当にやり切った」と、晴れやかな表情で話しました。

一ノ瀬選手は、自身のSNSなどで障害への偏見や差別を無くすための取り組みを続けていて「水泳は引退するが、社会から『障害』というものを無くしたいという思いは変わらない。スポーツではない場所に、活躍の場を移したい」と話していました。

また、そのためには何が必要かと問われると「みんな自分の中に何かしらのマイノリティーを持っている。それに気付いて受け止めることができれば、ほかの人を受け入れて、愛を持って接することができる」と答えていました。


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