今回の都知事選 課題と争点は

(山田大樹アナウンサー)
津武記者とお伝えします。
絶大な権限を持つ都知事ですが、政治とカネの問題で2代続けて辞職してしまいましたよね。本来向き合うべき課題はどうなっているんでしょうか。

(津武圭介記者)
待ったなしの課題が山積みです。
まず挙げられるのが、少子高齢化への対策です。東京は2020年を境に人口減少に転じる一方、65歳以上の人口は増え続け、超高齢社会の到来が予測されています。特に重くのしかかっているのが、待機児童の問題。いまや8000人を超え、全国で最も多くなっています。

(合原明子アナウンサー)
一方でお年寄りの暮らしにも解決しなければいけない課題がたくさんありますね。

(津武記者)
特別養護老人ホームへ入所を申し込んでいる「待機高齢者」は4万3000人にのぼります。施設の整備だけでなく、地域で安心して暮らせる医療と介護の仕組みをどのように作るのか、待ったなしの課題です。

(合原アナウンサー)
問題の解消には相当の費用がかかりそうですね。

(津武記者)
それだけではないんです。4年後に控えたオリンピック・パラリンピックの開催にも多くの費用がかかります。その額は数兆円に上るともされ、国とともに都も負担しなければなりません。都税収入にかつてのような右肩上がりの伸びが期待できない中、将来を見据えた政策がこれまで以上に求められます。

(山田アナウンサー)
こうした山積みの課題を着実に解決していく実行力が、都知事には問われるということですが、有権者は都知事選で何を重視しているのでしょうか。

(津武記者)
NHKは、10日に行われた参議院選挙の出口調査で都民に尋ねました。

結果がこちらです。「景気・雇用」対策が最も多く、次いで「医療・福祉」、「政治とカネの問題」「子育て支援」などでした。

(合原アナウンサー)
これまでみてきた都政の課題、まさにその解決を求めている声が多いということなんですね。

(津武記者)
こうした都民の声は、過去の都知事選挙でも強かったといえます。ただ、政策を推し進める都知事が政治とカネをめぐる問題で2代続けて任期途中で辞職し、都政は停滞を余儀なくされています。それだけに選挙戦では、混迷する都政をいかに立て直すのか、そのためにそれぞれの候補がどのようなビジョンを示すのか、これが重要な争点となります。