「目黒のさんま祭」不漁続きで例年の半分以下2000匹提供

サンマの不漁が続く中、「目黒のさんま祭」がことしも開催され、例年の半分以下となる2000匹がふるまわれました。

「目黒のさんま祭」は古典落語の「目黒のさんま」にちなんで地元の町内会や商店街などが開いていて、ことしは抽せんに当選した目黒区民を対象にサンマがふるまわれました。
会場の公園では、友好都市の宮城県気仙沼市から届いたサンマが炭火で焼かれ、家族連れなどが秋の味覚を楽しみました。
主催者によりますと、ことしは不漁の影響で祭りの直前に水揚げがない場合を想定して冷凍のサンマの提供も検討していましたが、6日水揚げされた2000匹が8日朝に届けられたということです。
新型コロナウイルスの感染拡大前は例年5000匹がふるまわれていたため、ことしの提供は半分以下となります。
家族連れで訪れた70代の女性は、「去年は抽せんで外れてしまったので、ことしは大好物のサンマを食べられてよかったです」と話していました。
祭りの実行委員会の藤森昇さんは、「生のサンマを提供することが出来て良かったです。届けてくれた気仙沼のみなさんに感謝しています」と話していました。