廃棄前の食品をフードバンクへ寄付 東京都が輸送費を補助

東京都は食品ロスを減らそうと、廃棄前の食品をフードバンクへ寄付するための輸送費を補助する取り組みを始めました。

都が4年前に行った調査によりますと、本来食べられるものが廃棄される都内の「食品ロス」は年間44.5万トンにのぼり、そのうち7.5万トンがスーパーなど中小の小売店で賞味期限が近くなったり、陳列棚の入れ替えで店頭に置けなくなったりした商品です。
都は、この食品ロスを減らそうと、廃棄前の商品を、生活困窮者に食料を提供する「フードバンク」に寄付するよう呼びかけていて、ことし6月からその輸送費を補助する取り組みを始めました。
補助を受ける対象は、資本金が5000万円以下か、従業員が50人以下の会社などで都内のフードバンクの運営者に寄付した場合、年度内で14万4000円を上限に輸送費が補助されます。
都の担当者は、「食料品の高騰が続いていてフードバンクの需要が高まっている。廃棄にも費用がかかるので、多くの小売店に協力してもらい、食品ロスを減らしていきたい」と話していました。