千葉 銚子電鉄 8年ぶりに新たな車両導入へ 中古車両を購入

千葉県銚子市のローカル線「銚子電鉄」は、部品の調達が難しくなった古い車両の代わりとして、関西の大手私鉄の南海電鉄から中古の車両を購入し、8年ぶりに新たな車両を導入することを決めました。

銚子電鉄が新たに導入するのは、1969年に製造され、長年、南海電鉄の路線で運用されていた「2200系」と呼ばれる2両編成の車両です。
銚子電鉄は全長6.4キロの路線を3つの編成で運行していて、このうち1つの愛媛県の伊予鉄道から購入した「2000系」は、1962年に製造され、部品の調達や整備が難しくなっていたことから、代わりとなる車両を探していました。
新たな車両の導入は8年ぶりで、今年度中にも古い車両を引退させ、新たな車両を今後数十年にわたって運用したいとしています。
銚子電鉄は長年、赤字経営が続いていましたが、近年は物販などで売り上げを伸ばし、昨年度まで2年連続で黒字を達成していて、導入費用は全体の3分の1を銚子電鉄が負担し、残りは国や県などの補助金でまかなうということです。
銚子電鉄は「ファンのみなさんの期待にこたえられる車両デザインを検討しています。故障によるダイヤの乱れをなくすなど、輸送の安全確保に努めます」としています。