台風7号 交通影響 空の便 新幹線 高速道路(午前11時)

台風7号の影響で、15日の国内の空の便は午前11時の時点で少なくとも800便以上で欠航が決まっています。

このうち、全日空が大阪空港や中部空港を発着する315便、日本航空が大阪空港を発着する便を中心に253便、フジドリームエアラインズが名古屋空港や静岡空港などを発着する92便、ピーチ・アビエーションは関西空港などを発着する84便、スカイマークは神戸空港などを発着する40便、ジェットスターは関西空港や中部空港などを発着する30便、アイベックスエアラインズは大阪空港と中部空港を発着する26便、日本トランスオーシャン航空が中部空港や関西空港などを発着する17便、スターフライヤーは羽田空港や中部空港を発着する16便、ソラシドエアが中部空港などを発着する10便、エア・ドゥは中部空港や神戸空港などを発着する8便についてそれぞれ欠航が決まっています。
航空各社は今後、欠航する便が増える可能性があるとして、ホームページなどで最新の運航情報を確認するよう呼びかけています。
羽田空港は、台風7号の影響で空の便の欠航が相次いでいることから帰省や旅行を終えた人たちなどによる混雑は見られませんでした。
羽田空港の国内線の到着ロビーには、九州や四国などからの到着便を利用した家族連れなどの姿がありましたが、関西方面などからの多くの便が欠航しているため、混雑は見られませんでした。
このうち、愛媛県今治市の実家に帰省した30代の女性は「1歳の娘と夫と帰省しました。松山から乗る帰りの飛行機が飛ぶかきのうは不安でしたが、予定どおりに帰ってこられてよかったです」と話していました。
また、佐賀県の祖父母の家に家族と帰省したという20代の大学生は「台風の影響もなく向こうではいい天気で、いろんなものを食べに行き楽しく過ごせて良かったです」と話していました。
このほか、札幌から到着する友人を迎えに来た20代の男性は「私もけさ大阪から飛行機に乗ってこちらで合流する予定でしたが台風が来ていたのできのうのうちにこちらに来ました。無事に友人に会えそうなのでよかったです」と話していました。

新幹線への影響です。
JRによりますと、東海道新幹線は15日終日、名古屋駅と新大阪駅の間で計画運休を実施し、運転を取りやめています。
東京駅と名古屋駅の間では通常ダイヤでの運転を取りやめ、グリーン車を除くすべての座席を自由席としたうえで、運転本数を大幅に減らしています。
「のぞみ」は1時間に4本ほど、「こだま」は東京・名古屋間と東京・浜松間でそれぞれ1時間に1本ほど、「ひかり」はすべての運転を取りやめています。
長時間の運転見合わせが発生する可能性もあるとしています。
山陽新幹線は、終日、新大阪駅と岡山駅の間で計画運休を実施しています。
岡山駅と博多駅の間では「のぞみ」を1時間に1本ほどとするなど運転本数を減らしています。
「こだま」は通常通り運転しています。
このほか、東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線でも運休や遅れが発生する可能性があるとしています。
一方、九州新幹線は山陽新幹線との直通運転で行き先が変更となるのを除き、通常通り運転しているということです。
また、16日は東海道新幹線と山陽新幹線のいずれも、急きょの運転見合わせなどが発生する可能性はあるものの、始発から通常通り運転する予定だということです。
JR東日本によりますと大雨の影響で運転を見合わせていた栃木県内のJR烏山線は午前10時21分に全線で運転を再開しました。
那須烏山市内の大金駅に設置した雨量計が規制値を超えたため午前7時ごろから、全線で運転を見合わせていましたが、列車の運行に影響がないことを確認したということです。
JR各社は、ホームページなどで最新の運行状況を確認するよう呼びかけています。
台風の影響で新幹線の運転本数が大幅に減少するなか、JR東京駅ではお盆の帰省先や旅行先から戻ってきた人たちから安どの声が聞かれました。
JRによりますと、東海道新幹線は15日終日、名古屋駅と新大阪駅の間で計画運休を実施し、運転を取りやめていて、東京駅と名古屋駅の間でもグリーン車を除くすべての座席を自由席としたうえで、運転本数を大幅に減らしています。
JR東京駅の東海道新幹線の改札付近では、運行の変更点を知らせる紙が貼られていたほか、訪れた人たちの問い合わせに駅員が対応する姿が見られました。
帰省先の静岡県から戻ってきたという20代の男性は「台風の影響で自宅に帰れるかどうか心配でした。新幹線の本数が減っていたので不便でした」と話していました。
また、旅行先の熱海市から母親と姉、こども2人と戻ってきたという30代の女性は「指定席を取っていたが、全席自由席になったので予定より早めに東京に帰ってきました。熱海は雨が降ったりやんだりでしたが海で遊ぶことができたのでよかったです」と話していました。
一方、出張で東京を訪れ、15日、自宅のある兵庫県に戻ろうとしている50代の男性は「新幹線が名古屋までしか運行していないので、とりあえず名古屋まで行って様子を見ようと思います。名古屋で1泊してから帰宅することになるかもしれませんが、自宅の近くは激しい風が吹いて大変だと聞いているので心配です」と話していました。

高速道路への影響です。
高速道路各社によりますと、午前11時半までに、東海地方や近畿地方で通行止めになっているところがあり、16日にかけてさらに影響が広がる可能性があるということです。
中日本高速道路では名古屋第二環状自動車道の愛知県内の一部区間、伊勢湾岸自動車道の一部区間が通行止めになっています。
西日本高速道路では舞鶴若狭自動車道の京都府内の一部区間、大阪府の関西空港周辺の一部区間、それに徳島南部自動車道の徳島県内の一部区間が通行止めになっています。
本州四国連絡高速道路では神戸淡路鳴門自動車道の兵庫県と徳島県の一部区間が通行止めとなっています。
各社は、今後、交通規制の範囲が拡大する可能性があるとしています。
さらに、東日本高速道路や首都高速道路も、台風の状況によっては交通規制を行う可能性があるとしています。
高速道路各社はホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。

台風7号の影響で東京・新宿のバスターミナルを出発する高速バスは関西方面を中心にすでに運休が決まっている便もあり、大きな混乱はありませんが、出発するバスに乗る客からは道中の天気の変化を気にする声も聞かれました。
新宿駅に隣接するバスターミナル「バスタ新宿」は15日昼までに大阪や京都など関西に向かう便を中心に61便の運休が決まっています。
待合室は例年のこの時期に比べると人が少ないということで、利用者が電光掲示板で運行状況を確認する姿がみられました。
静岡県熱海市に実家がある20代の男性は「静岡から東京に遊びに来ていた彼女が急きょ新幹線からバスに振り替えて帰ることになり見送りに来ました。自分も日帰りで帰省する予定だったのですが、あしたから仕事なのであきらめました」と話していました。
長野県飯田市に向かうという栃木県の男性は「バスが運休になったら、新宿に1泊しようと考えていました。きょうターミナルに来てバスが動いていたのでよかったです」と話していました。
静岡の自宅に戻る20代の男性は「途中で天気が悪くなって影響が出ないか心配ですが、帰ることができそうでよかったです」と話していました。
「バスタ新宿」を運営する会社は「運行するかどうかの判断はそれぞれのバス会社が行っているので、最新の運行状況を各自で確認してほしい」としています。