神宮外苑再開発 低木含む伐採予定 新宿区内だけで3000本

明治神宮外苑の再開発をめぐり、743本の樹木を伐採するとしていた事業者の説明に対し、低木も含めて伐採などを予定している本数は、新宿区内だけでおよそ3000本にのぼることがわかりました。
再開発事業を認可した都は「低木を含む本数を把握する立場にない」などとしています。
東京・新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発では、都の認可を得た事業者が、神宮球場や秩父宮ラグビー場などを建て替える計画となっています。
事業者はこれに伴って高さ3メートル以上の樹木、743本を伐採すると説明してきましたが、事業者から伐採や移植の許可申請を受け付けた新宿区によりますと、新しいラグビー場の予定地となる現在の神宮第二球場がある周辺で伐採などの対象となる木は低木も含めて区内だけでおよそ3000本にのぼるということです。
28日、区は事業者に対し許可を出し、今後、港区にも伐採などの許可について申請がある見通しです。
再開発事業を認可した都は「認可にあたって低木を含む本数を把握する立場にない」などとしています。
明治神宮外苑の再開発をめぐっては、文化財の保護に取り組むユネスコの日本国内の諮問機関が樹木の伐採本数などに問題があるとして、計画の見直しを求める要望書を都や事業者に提出しています。