学童疎開の歴史を語り継ぐ展示会 東京 港区

太平洋戦争末期、子どもたちを戦争の被害から守るために行われた学童疎開の歴史を語り継ぐための展示会が東京・港区で開かれています。

この企画展は、東京・港区の赤坂区民センターで開かれ、昭和19年に始まった学童疎開に関する写真や当時の子どもたちが書いた絵や手紙など、およそ80点が展示されています。
このうち東京・小平市に住む90代の男性が、学童疎開を体験した妹などの記憶をもとに描いた絵画は、寝床で夜、涙を流す子どもの姿が描かれていて、疎開先で家族と離れて生活するさみしさやつらさが伝わってきます。
また、戦地に行った兵隊の無事を願って子どもたちが作った千人針も展示されていました。
22日は、学童疎開を体験した人たちが当時を振り返る座談会も開かれ、歯磨き粉をなめて空腹をまぎらわせたり、寒さをしのぐためにみんなで身を寄せ合って寝たりしたことや、疎開先の人たちが暖かく迎え入れてくれたことなど、思い出を語りあっていました。
子どもと一緒に会場を訪れていた女性は「今のウクライナにも当時の日本と同じ状況にいる子どもたちがいると思う。早く平和になってほしいです」と話していました。
展示会を企画した学童疎開資料センターの事務局長、小嶋雄二(80)さんは「学童疎開を体験した人が高齢化して少なくなるなかで、当時の体験を子どもたちに継承していきたい」と話していました。
学童疎開展は、今月29日まで開かれています。