五輪まで5か月仮設客席工事進む

五輪まで5か月仮設客席工事進む

東京オリンピックの開幕まで23日で5か月です。
各地の競技会場では当初予定された観客数でも対応できるよう仮設の観客席の工事などが始まっていますが、状況次第で工事内容を変更できるよう、日程の調整などで対応を迫られています。

7月23日に開幕する東京オリンピックの観客について、大会組織委員会は春までに上限を決めるとしていますが、43の競技会場では決定前の先月から順次仮設の観客席などの工事が始まっています。
このうち江東区の「青海アーバンスポーツパーク」に設けられるスポーツクライミングなどの会場には、当初の予定通り8000人を収容できる仮設のスタンドなどが設けられる予定で、高さ10メートルほどの鉄骨が組まれ、工事が進められています。
この会場では去年3月までに仮設のスタンドがおおむね完成していましたが、大会の延期を受けて劣化による危険をさけるために解体され、これが2回目の建設工事です。
このほかトライアスロンの会場となる港区の「お台場海浜公園」では水辺での設備工事が、江戸川区にあるカヌー・スラロームセンターでは仮設の観客席の工事が進められています。
各会場では観客数の上限が決まったあとに設計や作業の順番などを変更できるよう、工事の日程の調整などで対応を迫られているということです。
大会組織委員会は大会の延期による追加経費をあわせて2940億円と発表していて、このうち仮設設備の再整備の費用などが730億円を占めています。
スポーツ環境に詳しい追手門学院大学の上林功准教授は「観客を入れるか、無観客で行うかを早く決定し、仮設の客席の整備やコロナへの対策など具体的な対応にポイントを絞るべきだ。効果的に会場を整備するため、観客の規模や大会のビジョンを早期に打ち出す必要がある」と話しています。