沖縄 名護市議選 市長の「支持」「不支持」が同数に

沖縄 名護市議選

アメリカ軍普天間基地の移設工事が進められている沖縄県名護市の市議会議員選挙が9日に行われ、ことし2月に就任した今の市長を支持する勢力と支持しない勢力が半数ずつを分け合う結果となりました。

沖縄県名護市では、ことし2月の市長選挙で、渡具知武豊市長が激しい選挙戦の末、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を訴えた前の市長を破って就任しました。

こうした中で9日に投票が行われた市議会議員選挙には、前回から1人減って26人の定員に対し32人が立候補し、渡具知市長を支持する勢力が過半数を獲得するかどうかが焦点になりました。

開票の結果、渡具知市長を支持する与党系は選挙前と同じ13議席、支持しない野党系は選挙前の14議席から1議席減らして13議席となり、半数ずつを分け合う結果となりました。

名護市議会の慣例では、採決には加わらない議長を与党側から選出することになっているため、議会では野党側が主導権を握ると見られ、渡具知市長は引き続き難しい市政運営を迫られることになりそうです。