札幌中心部に新水族館 来月20日のオープンを前に内部公開

街なかで水中の生き物を観察できる、札幌市中心部に建設中の新しい水族館が、来月20日のオープンを前に29日、報道向けに内部が公開されました。

新しい水族館「AOAO SAPPORO」は、札幌市中心部の商業施設内に建設されました。
館内には250種類の生き物が展示され、このうち生物の営みを観察するゾーンには、水草が生い茂る水中の景観の中で生き物のありのままの姿を観察できる水槽があります。
また、「にょろにょろ」した動きや「ぺったんこ」な形など、生き物を特徴ごとに図書館のように分類した水槽もあり、このうち「ぺったんこ」な体で頭を下に向けて泳ぐ姿が特徴の「ヘコアユ」という魚は、長さ4メートルの水槽に750匹が展示され、群れて泳ぐ様子が間近で観察できます。
また、「にょろにょろ」した動きの「ミツユビアンフューマ」は、見た目がウナギに似ていますが、実は両生類の仲間でよく見ると小さい手足が生えていることが紹介されています。
水槽の脇には本が並べられていて、展示に興味を持った人は本を読んでさらに深く知ることが出来るようになっています。
さらに、絶滅危惧種のペンギン「キタイワトビペンギン」の水槽では、陸地部分に人工のブロックが取り入れられ、組み合わせを変えることで環境をさまざまに変化させることができるように工夫されています。
新しい水族館は7月20日にオープンする予定で、山内將生館長は「札幌の未来を作ろうと、多くの人の思いとアイデアが結集した施設です。都市部の行きやすい場所に生物の気配がある場所を作り、感動と発見にあふれた展示を通じて新しい体験を提供したい」と話していました。