網走市内の中学校でいじめ 市教委が3件を“重大事態”認定

網走市内の中学校で、女子生徒が裸の写真を撮影して送るよう要求されたり男子生徒がズボンを脱がされたりする被害を受けていたことがわかり、市教育委員会は、あわせて3件をいじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定し、調査委員会で詳しい実態を調べることになりました。

31日会見を開いた網走市教育委員会によりますと、去年10月上旬、市内の中学校で女子生徒が男子生徒から裸の写真を撮影してSNSで送るよう強要されたり、体を触られたりする被害を受けたということです。
また、去年4月ごろと9月下旬には、同じ中学校で別の女子生徒が男子生徒からSNSで卑わいな画像を送りつけられるなどの被害を受けたということです。
同じ中学校では、ことし2月上旬にも男子生徒が複数の男子生徒にズボンなどを脱がされる被害を受けたということです。
市の教育委員会は学校側からの報告を受けて、この3件をいじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定しました。
市の教育委員会は、今月21日に弁護士や医師などをメンバーとする調査委員会を設置し、ほかに関係した生徒がいないかなど、今後、詳しい実態を調べることにしています。
網走市教育委員会の岩永雅浩教育長は「いじめの問題行動を未然に防ぐことができなかったことを大変重く受け止めている。被害生徒と保護者にご心痛をおかけし、多くの市民にご心配をおかけしたことを心からおわびします」と述べました。